BOYS AND MEN

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愛知・名古屋発の10人組エンターテインメント集団BOYS AND MEN。昨年の第58回日本レコード大賞新人賞受賞を皮切りに、今年は音楽の聖地・武道館のステージに立ち、日本全国47都道府県ツアーも大盛況を収めたばかり。2010年の結成から7年。ヒットメーカー・ヒャダイン×いしわたり淳治×ラッキィ池田によるキラーチューン必至の新曲『帆を上げろ!』を8月2日にリリース。破竹の勢いが続く中で、追い風を受けて帆を上げた“ボイメン号”はどこへ向かうのか。メンバーの辻本達規、小林豊、本田剛文、勇翔、平松賢人、吉原雅斗を直撃した。
「今までのボイメンにはなかったキラキラとした楽曲だけれど、ボイメン魂が注入された、僕たちにぴったりの一曲」(平松)、「曲、歌詞、振り付けすべてが新鮮。節々からボイメンとしてのネクストステップ感が透けて見えて、楽曲にケツを叩かれたような気がした」(吉原)。「とにかく沢山の手がかかった曲。隠されている音もあるし、面白い仕上がりになった。歌の収録にここまで時間をかけたのは初めて」(本田)、「聴いた瞬間にすぐにサビを口ずさむことが出来た。心にも耳にも残る凄い曲。自分たちがそうならば、ほかの人もきっとそう。すぐに馴染むはず」(小林)。

口笛が特技という平松は「口笛ビギナーにはイントロを吹くことをお勧めしたい。慣れてきたら“乗り込め船出だ アイアイサー!”部分。もう一段レベルが上がったら“ファーン”という船の汽笛音にも挑戦してほしい」とメッセージする。「10人!」「無限大!」などの掛け声もライブでは「皆さんに言ってもらえたら一体感が生まれそう。『無限大!』は口笛でもOK。ただ歯笛だと音が大きいから周りがビクッ!としてしまう恐れもあるので、そこは気遣って(笑)。」とレクチャーする。

真夏にぴったりの躍動感あるキャッチーなメロディーながらも複雑かつ遊び心の詰まった楽曲構成。結成当初から変わらないボイメンの信条を反映させたかのような歌詞。それに加えてラッキィ池田によるユニークかつ印象的な振り付けが、聴覚と視覚を同時に刺激する。ライブにもってこいの一曲だ。

「振り付けは初めての方でもすぐに真似ができると思う。フェスで僕らを知らない方も一緒に踊ってもらえたら嬉しい」(辻本)、「船のオールをこぐ振り付けも会場を夏という気持ちにするはず。みんなで一緒に大航海するかのような素晴らしい振り付け」(小林)。「振り付けのテーマは小学生でもできるダンス。最初のサビで振り付けがわからなくても、最後のサビでは真似が出来るはず。ボイメンに参加する気持ちでライブに遊びに来てほしい」(本田)。

同曲は勇翔出演のテレビドラマ『マジで航海してます。』の主題曲でもある。勇翔は「ドラマの撮影に入る前に必ず聴いて士気を上げました。何をやるにも常に100%で臨んでいますが、今回のドラマではボイメンが主題曲ということもあり、気持ちは2500%でやっていました。9人の思いを乗せて」と“ユウヒ2500%”を自負。キッズたちへの振り付けの注意点として「振り付けの中で組体操的なことが出てくるけれど、軽い気持ちでやると怪我をする。ノリでいくのではなく、自らの筋肉の一つ一つに“やるよ”と確認しなければ不可能なことなので、無茶な真似は禁物!」とプロならではの警鐘を鳴らす。

辻本はデッキブラシを使う振り付けに触れて「これをきっかけにトイレ掃除好き人口が増える。全国の小中学校でトイレ美化運動の一環としてこの曲と振り付けを取り入れてほしい」と提案。吉原は「この歌を口ずさみながら楽しく掃除をするのはいいけれど、デッキブラシを使ってのチャンバラごっこは危険だから正しい用途で」とアドバイスだ。

ヒットメーカーが手掛けた楽曲を歌えるということは、ボイメンという存在がそれだけのレベルに達したという証拠でもある。かつて地元・東海地区でも無視される存在だった集団が、今では中央を突破し、歌にダンスに芝居にと活躍の場を大きく広げている。まさに“ブイブイいわせる”状況といえそうだが……。

ところが「たとえどんなに売れようがブイブイいわないのがカッコいいと思うのがボイメン」と平松。本田も「確かに7年前に比べて状況・反響は変わりましたが、僕たちのスタンスは初心から何も変わりません。名古屋発の親しみやすさが大事なポイントだし、周りからテングに見られないようにもしたい」と言い切る。

辻本は「全国ツアーをやって再確認したのは、僕らの知名度のなさ。日本のお茶の間の人気者になるには程遠いし、現状で満足してブイブイいっているようでは自分たちの目指す場所には永遠に辿り着けない。ふとした瞬間に“ブイッ!”と出るようならば自分を戒めます」と志の高さをのぞかせる。

勇翔は「僕が2500%出す理由も、まだまだ無名だからという部分が強い。ドラマや曲を通して僕らを知ってもらって、熱い気持ちを伝えて名古屋を盛り上げていければ」と力を込める。吉原も「ボイメンの目標は名古屋でエンターテインメントをすること。僕らの下の世代にも夢を追えるような環境を作る。調子に乗るようなことがあればボイメンの一員としていられないし、メンバーに申し訳ない。そうなったらボイメンから消えるくらいの覚悟を持っている人たちの集まりなんです」。

小林はメンバーの変化のなさを証言する。「いまだに名古屋の街で普通に自転車に乗って買い物をしているし、変わったという実感すらない。それぞれ成長はしているけれど、芯が変わらないとこうも気持ちに変化がないのかと驚くほど」と笑う。

初心貫徹のボイメンが今年狙うのは、ただ一つ。年末恒例の歌の祭典・NHK紅白歌合戦だ。勇翔が「去年はレコ大新人賞を頂いたけれど、実は紅白初出場も狙っていました。『帆を上げろ!』も紅白を目指すための僕らの覚悟の曲。メンバー全員の想いです」と全員の気持ちを代弁すると、本田は「地方のグループとしてゼロからやってきた自負はあるし、そんな僕らが紅白に出場するというのは夢のある話。芸能界を志す人たちの勇気にもなるはず。大晦日のスケジュールは今から空けています」。

白組としての出演順も妄想済。辻本が「当然トップバッター。気合で場を盛り上げるのが好きだから、真っ白なステージを気持ちでボイメン色に染め上げたい」とぶち上げると、吉原は「中盤になると上手い人と上手い人の間に挟まれてえらいことになるから」と笑わせる。辻本は「紅白への近道はないので、一歩一歩地道にコツコツと進むだけ。それこそがボイメン」と宣言すると、吉原は「ボイメンは集団でも個々でも様々な活動をしている。この10人という米粒が集まって立てば立つほどウマ味がでる。ふっくらして踊り炊きです」と独特の表現でBOYS AND MENの強みを表してくれた。(石井隼人)

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