みなさんは、京都と聞いてどんな風景を思い出しますか?
今回ご紹介する場所は、おそらくみなさんが思い浮かべた、どの場所でもない京都です。

現在京都では『京の夏の旅』と題して、7つの文化財の特別公開が実施中です。
その中でも特に異色の3カ所をご紹介します。

超独特な世界感!大雲院 祇園閣

円山公園のすぐ近くに位置する大雲院は、天正15年(西暦1587年)に織田信長、信忠父子の菩提を弔う為に建設された寺院で、9月30日までの特別公開となっています。
通常は、敷地内を見学する事がそもそもできないので、中を散策出来るだけでもレアなのです。

そして、こちらが、『祇園閣』という建物。

大雲院の中で、ひときわ個性を放っている建物です。
大倉財閥の大倉喜八郎が建築家の伊東忠太へ依頼し昭和3年に建てた3階建ての建築物です。
大倉財閥と言うと、ホテルオークラや帝国ホテル大成建設などで有名な財閥。
そう聞くと、なんとなく納得出来るこの独特なセンス。そして、そこはかとなく感じる財力。
外観の全貌は動画でご覧ください↓

外観は祇園祭の鉾(ほこ)の形をモチーフにしているそうです。

独特なのは外観だけではなく…
内部に一歩足を踏み入れると、

ばばーん!

1階から3階へ上がるまでの空間に描かれた壁画、天井画!
アーチ形にくりぬかれた壁やドーム状に湾曲した天井など、日本ではないようなエキゾチックな雰囲気が味わえます。
照明だって、この通り!

魔物が持っています。

そして3階へ上がると、素晴らしい眺望が待っていました。

独特な魅力が詰まった『祇園閣』、同じものを再建するのは不可能と言われているそうです。

そして、大雲院の境内には、もうひとつ歴史ファン必見のスポットがあります。
まずは、織田信長、信忠のお墓。

続いて、石川五右衛門のお墓です。

五右衛門だからと、五円玉をお供えする人が最近多いらしい…

※『祇園閣』の室内は通常撮影禁止です。特別に許可を頂いて撮影させていただきました。

星は見られなくても…!ロマンを感じる京都大学 花山(かざん)天文台

昭和4年、日本で2番目に設立された大学天文台の『花山天文台』です。
こちらも年に数回の公開以外では、通常は入場出来ない激レア建築物。

国内で3番目に大きい屈折望遠鏡をはじめ、本館にも資料館にもレトロで少年心をくすぐるものが並んでいます。

設立当初から見学会や展望会を年に数回おこなうなど、“アマチュア天文学の聖地”とも呼ばれる花山天文台。
少年時代に、天文への憧れを抱いた事がある人には是非訪れてもらいたいスポットです。

ここで、マニアックな動画を2本お届け!
↓おもりで星の動きに合わせて少しずつ望遠鏡を動かす機構。※特別に動かしていただきました。

↓直径9mのドームが回転する様子。※こちらも特別に動かしていただきました。

この動画を見て、胸が躍ったあなた!花山天文台は9月30日までの公開ですよ!是非。

また、こちらの天文台、昼間の公開なので、星を眺める事はできませんが、東山連峰から京都の街を眺める事が出来ます。

花山天文台へは地下鉄東西線の東山駅から運行している無料シャトルバスの利用が便利です。

渉成園(しょうせいえん) 『蘆庵(ろあん)』の二階建て茶室特別公開

京都駅から徒歩10分の場所に位置する『渉成園』。

東本願寺の飛地境内地(別邸)として江戸初期に作られた庭園です。
こちらの庭園は普段一般公開されているのですが、今回“大政奉還150年記念”にちなんで特別公開となったのがこの二階建て茶室『蘆庵』です。

外観から、すでに洗練された雰囲気を感じます。
『蘆庵』の二階の肘掛け窓からは、庭園の眺めを楽しめます。

まだまだある!今しか見られないもの、体験出来ないこと。『京の夏の旅』

今回ご紹介した特別公開中の文化財3カ所以外に、旧三井家下鴨別邸など、今しか見ることが出来ない文化財があります。
また、花山天文台でのイベントや、勝林寺での夜の坐禅“夜坐”の体験、伝統工芸の体験など、『京の夏の旅』には多種多様なプランが盛りだくさん!

気になった方は、是非、第42回『京の夏の旅』公式ウェブサイト↓をチェックしてみてくださいね。
https://www.kyokanko.or.jp/natsu2017/

暑いからこそ感じる”涼”。今年の夏は、まだまだ知らない京都を探しに旅に出ませんか?

―― 見たことのないものを見に行こう 『ガジェット通信』
(執筆者: midorinissato)

―― 表現する人、つくる人応援メディア 『ガジェット通信(GetNews)』