キューバのグアンタナモにある米海軍基地で連行される収容者(2006年12月6日撮影)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】米中央情報局(CIA)が2001年9月11日の米同時多発攻撃以降、拘束されたテロ容疑者に対して厳しい尋問を行っていた問題で、水責めや食事制限、鎖でのつり下げといった拷問方法の開発に関わったとして、心理学者2人の陪審裁判が9月に行われることが決まった。米ワシントン(Washington)州の連邦裁判所が7日、訴訟の開始を命じた。この問題で裁判が開かれるのは初めて。

 CIAの施設に収容されていた3人の代理として、米国自由人権協会(ACLU)が訴えを起こしていた。うち1人は厳しい尋問の末、既に死亡している。

 裁判が行われることになったのは心理学者のジェームス・ミッチェル(James Mitchell)、ブルース・ジェッセン(Bruce Jessen)両被告。2002年にCIAに雇われ、テロとの戦いの一環でアフガニスタンなど各地で拘束された容疑者に対する尋問方法を開発し、尋問の実施を手助けしたとされる。

 米同時多発攻撃の首謀者とされるハリド・シェイク・モハメド(Khalid Sheikh Mohammed)被告や、国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)幹部のアブ・ズベイダ(Abu Zubaydah)容疑者に対する尋問にも関与した。報酬として合計8000万ドル(約88億円)が支払われた。

 ACLUは訴状で両被告について、タンザニア人、リビア人、アフガニスタン人の元収容者3人への違法な拷問に対して責任があり、金銭的な利益も得たと主張している。

 このうち、タンザニア人とリビア人の容疑者は数年間勾留された後に解放された。アフガニスタン人の容疑者は2002年11月にCIAの施設内で低体温症で死亡しており、ACLUは2週間にわたり「残忍な拷問」と受けていたと批判している。
【翻訳編集】AFPBB News