『トランスフォーマー/最後の騎士王』ローラ・ハドック&イザベラ・モナー インタビュー

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 マイケル・ベイ監督によるハリウッド超大作、『トランスフォーマー』シリーズの最新作『トランスフォーマー/最後の騎士王』が現在公開中だ。トランスフォーマーの故郷であるサイバトロン星と地球の衝突や、人類の守護神だったが敵になってしまったオプティマス・プライムの暴走、さらには有史以前からの歴史に隠されたトランスフォーマーの秘密などが、本作ではシリーズ最大規模のスケールとアクションで描かれていく。リアルサウンド映画部では、本作のプロモーションのために来日した2人のヒロイン、ローラ・ハドックとイザベラ・モナーにインタビュー。オックスフォード大学の女教授ヴィヴィアン・ウェンブリーを演じたハドックと、トランスフォーマーたちと暮らすストリート・キッドのイザベラを演じたモナーは、初めて経験したマイケル・ベイとの撮影をどう感じたのかーー。貴重なエピソードとともに語ってもらった。

参考:マイケル・ベイ、IMAX撮影の醍醐味を明かす 『トランスフォーマー/最後の騎士王』特別映像

ーー2人とも今回の役はオーディションで射止められたそうですね。オーディション・テープを見たマイケル・ベイ監督が即決したそうですが、その決め手はなんだったんでしょう?

イザベラ・モナー(以下、モナー):オーディション・テープを撮ったとき、背景に白いシーツを貼っていたんだけど、シワシワにならないようにアイロンをかけたからそれが決め手だったんじゃないかしら?

ーー(笑)。

モナー:冗談よ(笑)。カメラの左側に男の子がいる想定で、彼が「君は本当に寛容な心の持ち主なんだね」と口説き文句のようなセリフを言う設定の芝居をしたんだけど、そこで私がした彼に対しての生意気な視線がすごくよかったと、マイケル(・ベイ監督)が確か言っていたわね。

ローラ・ハドック(以下、ハドック):私もオーディション・テープを見たマイケルから、「ひとつ質問がある。君はタフかい?」と聞かれたの。それで「何かスポーツはする?」とも聞かれて、「ラクロス」と答えたら、「ラクロスはすごく厳しいスポーツだから、ラクロスをしていたんだったら君はタフなはずだね。じゃあ君に決めた」と言われたの(笑)。その後でマイケルになぜ私を選んだのかも聞いてみたんだけど、本当にラクロスをやっていたことが理由だったみたい(笑)。

ーー初めて経験したマイケル・ベイ監督との撮影はどうでしたか?

ハドック:もちろん彼のことは以前からよく知っていて、監督した作品も好きでよく観ていたわ。典型的なイメージどおり、私も彼のことは、アクション満載の美しい映像で、ものすごくスケールの大きな超大作を撮る監督だと思っていたの。今回初めて実際一緒に仕事をしてみて、その実力を目の当たりにしたような感じだったわね。この作品はその真骨頂と言えるわ。壮大なスケールのアクション映画でありながら、核には大きなハートがこもっているの。あと、これは今回初めて知ったんだけど、マイケルはものすごい愛犬家なの。自分の飼い犬を溺愛していて、愛犬と戯れているときはまるで人格が変わったように、とても優しい穏やかな感じになっていたわね。

モナー:そうだった! 私は「マイケル・ベイはとても“嫌な奴”」だと聞いていたの(笑)。私自身、割とハッキリと自分の意見を言うタイプだから、もしかしたら彼とは性格が合わなくてぶつかり合うかなと撮影前は心配していたの。でも実際はそうではなかったわ。怒鳴られたりすることもあったけど、400人ものスタッフを従えて撮影を陣取るわけだから、叫ばなければいけない時があるのも当然のこと。毎分1万ドルかかっているようなものだから(笑)、ヒソヒソ小さい声で指示なんて出していられないわよね。

ーー『トランスフォーマー』シリーズはアクションはもちろん、トランスフォーマーたちをはじめとするVFX技術も大きな見どころのひとつです。撮影時は実体のないもの相手に演技をすることになったと思うのですが、その難しさは感じませんでしたか?

モナー:6年ほど前までは私はまだ子供だったから、自分の想像力を使ってずっと遊んでいたの。床を溶岩だと思ったりしながらね(笑)。だからグリーンバックで撮影をすることはまったく難しいとは思わなかった。演技とは想像力を使うものだと思うしね。ただ、トランスフォーマーの大きさを想像するのは確かに難しかったかも。

ハドック:イジー(イザベラ)の言うとおりだと思うわ。この作品に限らず、演技とは想像力を試されるもの。いろいろなことを頭の中で思い描きながら、何か特定のものを想定して演じるわけだからね。確かに今回はより想像力が試される現場だったとは思うけど、マイケルは本当にクリアなビジョンを持っていたの。撮影前の段階から、頭の中ですでに編集作業を終えた完成版ができあがっているような感じね。私たちキャストに対しても、ものすごく事細かにシーンの説明をしてくれたから、それは大きな助けになったわね。それに、今回はシリーズ5作目ということもあって、オプティマスなど主要なトランスフォーマーたちの見た目もわかっていたから、イチから想像する必要もなくてやりやすかったかもしれないわ。

モナー:そうそう! 私は車が大好きなの。だから、私が16歳になったら映画の中で使われていた車を1台ちょうだいってマイケルに言ったんだけど、「それはダメだ」って言われちゃったわ。

一同:(笑)。

ーー作品の中であなたたちはそこまで共演シーンが多くありませんでしたが、とても仲が良さそうですね。お互いの印象を教えてください。

モナー:あなたが言うとおり、そこまで共演シーンが多くなかったのは残念だったわね。

ハドック:トレーラーで一緒にメイクをする時間の方が長かったかも(笑)。

モナー:ローラはずっと美しいままだったけど、私は泥まみれな状態が多かったからそれは不公平だと思ったわ(笑)。でも、ローラの存在は私にとって大きな安心につながったの。男性が大多数の撮影現場の中で、彼女が側にいてくれたのは心強かったし、大人の男性にはあまり話すことができないようなこともローラには話すことができたからね。ローラはとても落ち着いた品のある女性だけど、私と一緒にふざけることも楽しんくれる。とてもクールで尊敬できる女性ね。

ハドック:ありがとう。イジーはこの作品に新しい風を吹き込んでくれた存在ね。この作品のハートの部分であり、ソウルの部分でもある。イジーはまだまだ若くてこれからが楽しみな存在ではあるけれど、とにかく桁外れの才能を持っているの。それは女優としてだけではなく、ありとあらゆる分野においてね。これからどんどん才能が開花していくと思うわ。今後どれだけ大きな成長を遂げるか、本当に楽しみで仕方がない。それに、私自身が最近出産して母親になったばかりいうこともあって、すごく母性本能をくすぐられるところもあったわ。本当に女性が少ない現場の中で、唯一の女性共演者として、ついついかまっていろいろ面倒を見てあげたいと思わせてくれる、本当に大事な存在だったわね。

ーーこの作品はあなたたちにとっても非常に大きな経験になったのでは?

ハドック:そうね。私にとっては技術的な面においていろいろ学ぶことができたわ。本格的なアクションに挑戦するのは今回が初めてだったから、意外とスタントが好きかもしれないということを発見できたことは大きかった。今後もっとチャレンジしていきたいと思えるようになったし、撮影の裏側を知ることができたのも勉強になったわ。それに、「今日は自分の中で全力を出し切った」と思ったとしても、「まだ足りない」「まだいける」と、さらにその先を目指すことを常に自分に言い聞かせながらやっていくことが大事だということも学んだわ。たくさんの人たちが長期間、長時間にわたって心血注いで完成させた作品を観ると、心底この作品に携われてよかったと誇れるし、達成感も感じているわね。

モナー:私は撮影当時まだ14歳だったんだけど、ほかの14歳の人たちには想像もできないようなことが経験できたと思う。この経験はこの先ずっと大事なものになるだろうし、一連のプロモーションが終わったからそれで終わりということには絶対にならないわね。もちろん大変なこともたくさんあったけど、それ以上に本当に素晴らしい、人生を変えられたような経験になったわ。いい意味でクレイジーな体験だったわね。(宮川翔)