スコットランドの大学で行われた研究

スコットランドのセント・アンドルーず大学の研究チームがある研究を行いました。
それは、65歳以上の男女を対象に一週間の間、一日の運動量を計測するというものです。
対象になったのは574人で、彼らの平均年齢は79歳。

高齢者を対象に行われたこの実験で、約50人(全体の約9%)は他の人よりも精神的苦痛が少なく、また血圧や中性脂肪、コレステロール値といった健康な体に関わる数値も低く、心身ともに10歳程度若々しいということが分かったのです。

そしてその約50人にはある共通点があることも分かりました。

50人全員が犬を飼っていた

他の人よりも精神的、肉体的に若々しいという結果が出た約50人の共通点は「犬を飼っている」ということだったのです。
つまりこの研究で、犬を飼っている人はそうでない人に比べて10歳ほど若いということが分かったのです。

どうして犬を飼うと若くいられるのか

一番最初に浮かぶ理由は「犬を飼うことで散歩に行くから、それがいい運動になっている」ということですよね。もちろんそれも犬を飼うことによるアンチエイジングの大きな効果の一つです。
しかし理由はそれだけではないのです。

散歩に毎日行くことで一定の運動量を確保できるだけでなく、近所の人や同じく犬を散歩している人との交流が多くなること。犬を飼うことで責任感が持ち続けていられる散歩に行くためにその日の天気や自分の健康状態に敏感になる愛犬による癒しの効果で血圧が下がる愛犬の世話をするために「いつまでも自分も元気でいなくちゃ」と思う朝の散歩や決まった時間にご飯をあげるために規則正しい生活になる愛犬との生活によりドーパミンというやる気の源になるホルモンが多く分泌される

など、様々な理由により犬を飼うことで若く健康でいられるのです。それは身体的なことだけでなく、精神的に満たされるということも大きく影響しているそうです。

心の年齢は身体に表れる

人間も犬も心の年齢は身体に表れるといわれています。例えばこれまでサラリーマンとしてバリバリ働いてきた男性が定年退職を迎えることで「誰かに必要とされている」「自分が頑張らなければいけない」という自己重要感や責任感を感じる機会が極端に減ることで、急に老け始めることもあるそうです。

犬を飼うということは、「自分が責任をもって世話をしてあげなければならない」「愛犬が自分を必要としている」ということを感じる機会が多いということです。

犬は飼い主の心も元気にしてくれる

犬を飼っている人は、「愛犬のおかげで体が健康でいられる」というよりも「愛犬がいるから幸せ」というように精神的なメリットの方を感じている人が多いですよね。
犬は飼い主の感情を読み取ることができるといわれています。

悲しいときには涙を舐めて慰めてくれたり、帰宅したときにはこれでもかというくらい再会を喜んでくれます。ときには微笑ましい可愛い姿を見せてくれて、またあるときは、ちょっとおかしな行動で笑わせてくれることもあります。

犬は私たち飼い主の心をいつも明るく元気にしてくれるのです。これもアンチエイジングにつながっているのではないでしょうか。

まとめ

いかがでしたか?犬を飼うということは決して簡単なことではありません。だからアンチエイジングのためにエステに通うような感覚で「アンチエイジングのために犬を飼おう」というわけにはいきません。

しかし、この研究で犬を飼うことの素晴らしさがまた一つ増えたのは事実です。
「愛犬が元気でいてくれると嬉しい」という飼い主さんの気持ちと、「飼い主さんが笑顔でいてくれると嬉しい」という愛犬の気持ちが重なって、愛犬も飼い主さんも元気でいられるのですね。