東京初出店の「日本橋 芋屋金次郎」は、店舗に芋けんぴ専用の工房を併設。「芋けんぴは芋と油と砂糖のみで作るシンプルなお菓子。だからこそ、芋の味わいが重要」と店長の奥村さん

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「日本橋 芋屋金次郎」は、高知の老舗芋菓子メーカー「澁谷食品株式会社」による芋菓子専門店。日本一の芋けんぴ生産量を誇る同社は、グループ全体で年間に1万2000トンもの芋を使用。また全国のスーパーやコンビニで見られる芋けんぴの半分近くが、同社によるものというから驚きだ。

間近で芋けんぴ作りを見られる。使われているのは主にでんぷん質が多く甘みのある大隅半島産のコガネセンガン。水はけがよく、日照時間が長いため甘く高品質の芋が育つ土地なのだそう

同店はコレド室町2の開業にあわせて東京に初出店。日本橋店限定の品が多数ある中、ダントツで人気なのは併設の工房で作る「揚げたてオリーブオイル芋けんぴ」(500円)だ。「半分以上のお客様が購入されるので、多い日は1000袋以上にも。使っている芋はコガネセンガンという品種。厳しい管理のもと、鹿児島県をはじめ九州南部の契約農家さんに栽培を依頼しています」とは、店長の奥村さん。

日に1000袋!?ということで、さっそく「揚げたてオリーブオイル芋けんぴ」を作っている工房を見せてもらった。ここでは窓越しに職人たちの芋けんぴ作りを見ることができる。気温や芋の状態にあわせ、揚げ時間や温度を調整しているのだそう。

「日本橋芋屋金次郎」で使用されている油は、オリーブオイルと菜種油の配合油。コーティングするようにサクッと揚がるのが特長で、芋本来の香りを逃さないのだという。「お芋は掘った当日から次の日までに自社工場で洗浄し、スライスします。スライス後は新鮮なその日のうちに下揚げを施し、お店で本揚げをするんです。揚げたあとは蜜づけして、蜜を切ってから乾燥機で乾かせばできあがり。ぜひライブ感を楽しんでいただけたら」(奥村さん)。

できあがったら芋けんぴは、店内のヒートウォーマーへ。サクッと軽い食感で、芋の旨味が噛むほどにあふれてくる。じんわりと甘いグラニュー糖とのバランスも絶妙だ。

「揚げたてオリーブオイル芋けんぴ」以外にも期間限定商品を含めた7〜8種の芋けんぴがそろうので、ぜひそちらもチェックしてほしい。ちなみにこれらは、最高級の菜種油と米油をブレンドしたオリジナル油で揚げたもの。

さらに日本橋店限定のセットや芋スイーツにも注目!オリジナルブレンド油でかりっと揚げた芋けんぴを2種の蜜で仕上げた「オリーブオイル芋けんぴギフト」(5袋入り、1500円)や、スイートポテト「金次郎ポテト」(5個入り、1400円)など洋風の芋菓子も手みやげとして人気の品だ。

こだわりが詰まった芋スイーツは、年齢問わずに喜ばれること間違いなし。お土産に悩んだら、ぜひ一度立ち寄ってみて。