7月10日、米ウィスコンシン州にある動物保護施設、Fox Valley Humane Associationにて、一見単純そうながらも、きわめて不可解な事件が起こった。

同施設がSNSで公表した、事件の一部始終を紹介したい。

7月10日、事件発覚

事件の被害者が、緊急手術を受けている様子がこちらだ。

大きな傷からは中身がはみ出る大ケガを負ったのは、カバのぬいぐるみだ。

浮上した容疑者

彼女には、生活を共にしているハンクという4歳のラブラドルレトリバーがいた。

▼事件が起こる前の幸せな頃のふたり

そして第一容疑者として浮上したのも、このハンクだ。ハンクは取り調べで黙秘を続けており、捜査は遅々として進まなかった。

▼「ハンクを釈放しろ!」と訴える友人ワンコ

警察犬やセラピストも捜査に参加

7月14日、アップルトン警察署は警察犬を使った捜査を開始。

そして回復した被害者は、セラピストと対面した。

この日、捜査は大きく進展することとなる。

真実はロマンチックだった

カバのぬいぐるみの口からセラピストに語られた真実は、非常にロマンチックなものだった。

被害者と思われていた彼女だが、実際に起こったのは事件ではなく事故だったようだ。

狭い保護施設で新しい飼い主の登場を待ちわびていたハンク。その姿に心を痛めた彼女は、施設のケージから脱走させようと試みてケガをしたのだという。

ハンクが黙秘を続けたのは、脱走を手伝おうとした彼女が罪に問われるのを避けるため。ハンクは彼女に「大丈夫だから、何も言うんじゃないよ」と言って聞かせていたそうだ。

セラピストと会い、ハンクが第一容疑者として逮捕されていることを知った彼女は、とうとうすべてを明かしたのだという。

彼女の供述は、現場の証拠とも一致。ハンクは無事に釈放された。また、彼女も罪に問われることはなかった。

▼アップルトン警察署とセラピストが共同でハンクの無実を発表した

新しい家族がみつかった

“事件”で注目を集めたハンク。釈放で手に入れたのは自由だけではなかった。

彼に新しい家族ができたのだ! 彼女であるカバのぬいぐるみとの生活も、継続できるという。

施設からのお礼

ハンクの事件についての投稿は、Facebook上で合計1万件近いいいね!や、3900件近いシェアを受けて拡散された。

同施設は「みなさんが拡散してくれたおかげで、このふたりに新しいおうちがみつかりました」とコメントし、この事件を締めくくっている。