7日、韓国の緑豊かな山間の渓谷に、風景とは似つかわしくない鉄条網が突然張られ、訪れる観光客たちから不満の声が上がっている。写真は韓国軍兵士と鉄条網。

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2017年8月7日、韓国の緑豊かな山間の渓谷に、風景とは似つかわしくない鉄条網が突然張られ、訪れる観光客たちから不満の声が上がっている。韓国・SBSが伝えた。

ソウルからも程近い京畿道(キョンギド)北部に位置する抱川(ポチョン)市は、夏には多くの観光客が訪れる避暑地としても知られる町。しかしこの夏、市内の白雲(ペグン)渓谷に沿って100メートル余りの区間に鉄条網が張られてしまった。上流から下ってきたというある家族は鉄条網に触れて祖父が腕をけがしてしまったといい、「戦場でもあるまいし。スパイか何かが下りてくるから鉄条網を張ったのだろうか?」と不満を漏らした。

唯一鉄条網に囲まれていないのは行楽客に飲み物販売なども行う宿泊施設で、実はこの施設が鉄条網を張っていたことが分かった。この施設は一帯の土地を所有する寺から敷地を借りて営業しており、敷地の清掃も当然行うのだが、いざ営業してみると、通りすがりの行楽客らが食べ残しなどのごみを敷地に捨てて行く例が多く、ごみの片付けまで手に負えなくなってしまった。そこで、敷地への出入りそのものを禁止するため鉄条網を設置したという。

抱川市役所は鉄条網への苦情などを受け、「私有地内の施設物の撤去を強制することはできない」としながらも、「啓発次元で鉄条網の撤去を勧告した」と明らかにした。

この問題について韓国のネットユーザーからは「また分かってて取り締まらないのか」「1980年代にもこんなニュースがあった。もう21世紀だというのに…公務員が仕事をしてないっていうのは本当だったんだね」「これは明らかに裏で公務員と業者がつながっている」など公務員への非難コメントや、業者に対し「いい場所を占領しておいておいしくもない食べ物を高く売る」「こういう業者は1日に100万円は稼ぐらしい。罰金を払っても余るはずだ」との厳しい声が相次いでいる。

また、「この国は違法でなければ金もうけできない」という皮肉なコメントも寄せられ、文在寅(ムン・ジェイン)政権に対し「夏に渓谷で違法営業する業者を一掃し、国民が共に避暑を楽しめるようにお願いしたい」と願うメッセージも送られた。(翻訳・編集/松村)