好調なアメリカ経済ですが、経済的な指標を見れば「好景気に裏付けがあるのか?」「長期的な先行きはどうか?」などを予測することが可能です。アメリカ経済にまつわる4つの指標について、リアルタイムの速報値を表示するサービス「Is the stock market going to crash?」を使えば、アメリカ経済のリアルな実態を把握できます。

Is the stock market going to crash?

https://isthestockmarketgoingtocrash.com/

「Is the stock market going to crash?」には、アメリカ経済における4つの指標についてのレーダーチャートが描かれており、デフォルトでは、「Household Debt」(家計負債)が指定されています。



「Household Debt」はその名の通りアメリカの居住者が抱える負債(借金)の額で、記事作成時点ではその合計は約15兆6000億ドル(約1730兆円)というとてつもない金額が表示されていました。なお、金額はリアルタイムで変化しているのですが、負債は金融機関からの借り入れが主なので、驚くべき速度で利息によって金額が増えていくのが分かり、思わず恐怖を覚えるレベル。1730兆円に対する利子であれば、1秒間に1万ドル(約110万円)以上で金額が膨らんでいくのもうなずけます。また、負債の合計額だけでなく、アメリカの「GDP」や「Household Debt as % of GDP」(GPDに対する負債の割合)なども、リアルタイムで表示されています。ちなみに記事作成時点では、GDPの伸び率が負債の利率を上回るため、「Household Debt as % of GDP」はわずかに減少傾向でした。



「Household Debt as % of GDPは年次別にグラフ化されています。近年は好調なアメリカ経済のおかげで減少傾向にあるようです。



グラフのポイントをクリックすると、その年の数値が表示されます。



現在の状況が財政的にどれくらいの危機レベルにあるのかを示す「Current risk」は10点満点の「5.5」で、「Sustainable Consumption」(継続的な消費)とのこと。



レーダーチャート下のボタンをクリックして、「Market Overvaluation」(市場の過大評価)を指定すると……



「Market Overvaluation」に関する数値が表示されました。なお、「Market Overvaluation」は株式市場の相場と供給との対比で計算しているとのこと。CRSPからアメリカの株式市場の時価総額を推測する「CRSP total market index」や、アメリカ株式市場の投資家が考える企業の時価総額である「US total stock market value」と「GDP」がリアルタイムで表示されます。



「Market cap as % of GDP」はGDPに対する「US total stock market value」の割合を示したもの。記事作成時点の値は129%と、投資家の期待がGDPを上回る状態であることから、アメリカ経済に対して市場が過大評価をしていることが分かります。危機レベルは10点満点の「9.1」で、「DEFCON 4」という注釈から、かなり危険な状態である模様。



「Market Volatility」(金融市場の不安定さ)を選ぶと……



過去の金融危機との比較を行う指標の「VIX Index」が表示されます。記事作成時点の「VIX Index」は9.9300で、2008年のリーマンショックや2001年のドットコムバブルの頃と比較すればかわいいもの。危機レベルは0.3で「Calm waters」(なぎ)だとのこと。



「Public Debt」(公共負債)を選択すると……



国や地方自治体の負債合計額の「Net Public Debt」と、GDPに対するNet Public Debtの割合を示す「Public Debt as % of GDP」の値が、リアルタイムで表示されます。グラフからは、ここ数年間はPublic Debt as % of GDPは横ばいであることが確認できました。



公共負債の危機レベルは10点満点の「8.1」で「Time bomb」(時限爆弾)と、油断はならない状況のようです。



・おまけ

日本の財政赤字をリアルタイムで表示するサービスとして「リアルタイム財政赤字カウンター」が知られています。

リアルタイム財政赤字カウンター 15

http://www.kh-web.org/fin/



記事作成時点での国の長期債務残高を日本の総人口で割るとこんな感じ。一人当たりの借金は684万1334円となりました。長期債務の大半は国債なので、これだけ多額の借金を返済する必要があるわけではありませんが、かなりの金額であることには驚かされます。