卵子の老化は30代からスタートし、30代後半には加速する! あなたの卵巣力は?

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自分の体をきちんと知ろう!をテーマに、増田美加(女性医療ジャーナリスト)さんによる連載「カラダケア戦略術」。Vol.1& 2 では、女性ホルモンについて、Vol.3 & 4では毛細血管を取り上げました。今回は、実は女性の健康や美容に大きく関わる「卵巣力」についてご紹介します。
"卵巣力"っていったい何のこと?
女性の健康維持や美容に大切な女性ホルモンは、卵巣から分泌されています。卵巣力(卵巣機能)が低下していると、健康にも美容にも支障をきたします。女性の健康や美容にとって注目すべきは、"卵巣"の働きなのです。まずは"卵巣"について、正しい知識をもつことから始めましょう。あなたの"卵巣力"をチェックしてみてください。

□ 生理が規則正しいだけでなく、排卵が毎月ある□ 子宮筋腫や子宮内膜症、卵巣のう腫などの病気がない□ 規則正しい生活と食事に気をつけている□ タバコは吸わない□ 体脂肪率は、29%未満である□ ひどい冷え症や強いストレスはない□ 無理なダイエットをしたことはない

上記に当てはまるものがなければ、とりあえずひと安心。でも......もし当てはまるものがあったら......。生理があっても安心とはいえません。毎月、排卵をきちんとしていることが大切です。病気がないか定期的に検診でチェックしていますか?
卵巣のためには、規則正しい生活が大事です。喫煙や、太りすぎ、やせすぎもNG。ストレスや冷えは、卵巣の機能を低下させます。
そして、年齢は卵巣力にとって重要なファクターです。35歳を過ぎると、卵巣機能は低下し始めます。卵巣機能の低下に伴い、妊娠、出産力も40歳になると、かなり厳しい状態になります。卵巣力=妊娠力とも言えますが、卵巣機能の影響は妊娠、出産だけに限りません。卵巣力アップのために、年齢という時計の針を巻き戻すことはできませんが、検診や日常生活など、自分で努力してできることはいろいろあります。
今、アラフォー女性の外見は20代。でも体の中は...
卵巣の働きと女性ホルモンの分泌は、30代後半から低下し始め、40代になると急激に下降し始めます。今の40歳前後のアラフォー女性は、外見は20代? と思わせる人も少なくないですが、体の中は確実に老化しているのです。「とはいっても40代後半や50代で初出産した有名人の女性もいるのだから、40代での初産は決して珍しくないのでは?」と思っている人も少なくないと思います。
確かに、高齢出産となる35歳以上で出産している女性は、今日本で5人に1人です。40代で出産する女性も増えています。ただし、その多くは自然妊娠ではなく、高度不妊治療によるものです。ここ10数年、不妊治療を受ける女性の年齢層は10歳近く上がり、40代比率が高まっています。
では、女性に備わっている自然に妊娠できる力というのは、何歳くらいまでなのでしょう?
卵巣力が高いのは35歳まで? 40歳ではかなりダウン......
目安として卵子の数で見ると、20代に20〜30万個だったものが、30代後半から減少速度が速まり、40代に入ると数千個に。卵子の数だけでなく質も低下します。さらに、AMH(抗ミュラー管ホルモン)という卵巣年齢の目安ともなるホルモンの値は、40代では20代の10分の1以下になります。排卵や妊娠に欠かせない女性ホルモンのエストロゲンの分泌も35歳を境に減少し、40代で坂道を転げ落ちるように激減します。
年齢を重ねるほど、卵子の質は落ちて、卵巣力も妊娠力も下がってくると言わざるを得ません。20代の不妊は数%であるのに対して、40代では60%を超えると言われています。また、せっかく妊娠しても育たずに流産してしまう割合も高まり、流産率は30代後半で20%、40代では40%にはね上がります。