アメリカで最も混雑している地下鉄の路線はニューヨークのIRTレキシントン・アベニュー線であり、特に朝の通勤ラッシュ時は電車が来ても満員で電車を見送らなければならない状態とのこと。The New York Timesがこの現状を調査した結果、レキシントン・アベニュー線の電車は予定通りに運行できていないだけでなく、予定より少ない本数の電車で運行していることが判明しました。

New York’s Subways Are Not Just Delayed. Some Trains Don’t Run at All. - The New York Times

https://www.nytimes.com/interactive/2017/08/07/nyregion/new-yorks-subways-are-not-just-delayed-some-trains-dont-run-at-all.html

以下はThe New York Timesの調査によるレキシントン・アベニュー線の4番・5番・6番ホームの電車の運行状況を示したグラフ。点線が予定の運行本数、グレーが実際の運行本数を指しています。全時間帯を通して予定通りの本数で運行できておらず、朝や夕方のラッシュアワーになるほど、予定より運行本数が少なくなっているのがわかります。実際の運行状況では予定本数より乗客数が約1000人も少なくなるとのこと。



さらに以下のグラフは朝晩のラッシュアワーの予定本数と実際の運行本数を示しており、過去2カ月間で平日のラッシュ時に電車が予定本数に達した日はゼロだったこともわかっています。



この状況についてニューヨーク大都市圏交通公社も予定通りに運行できていない事実を認めており、少ない電車に乗客が過密状態になっていることでクレームも出ているそうです。レキシントン・アベニュー線の公式発表によると、こうした遅れの原因は、100年以上の歴史を持つニューヨークの地下鉄路線の古い信号システムが現状に対応できていないこと、および過密状態の電車の乗客の乗り降りがスムーズに行われないことに起因していると発表しています。

レキシントン・アベニュー線では電車の運行間隔を短くするよう努めているそうですが、実際には2012年から年を追うごとに実際の運行本数は減少の一途をたどっています。現在レキシントン・アベニュー線で使われている1930年代の信号システムは、電車の運行間隔を短くするための障壁となっているそうですが、路線全体の信号システムを最新式に変更するには、50年以上の期間と数十億ドルの費用が必要になると見られています。



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