しっかり家事をこなしたい…。そう思っていても、日々忙しいとなかなか手が回らず、イライラしたり、自己嫌悪に陥ったりすることはありませんか? 『時間が貯まる 魔法の家事ノート』の著者、三條凛花さんも、かつてはそんなひとりでした。結婚当初は、自分を「ダメ主婦」だと思い込み、悩みを抱えていたそう。「家の中が散らかり、そのイライラがきっかけで夫とけんかしてしまったことも」と三條さん。

しかし、「ノートをつけて頭の中を整理したら、家事がうまく回るかも」と気づき、早速実行することに。すると、今まで時間がかかっていた家事が、迷いなくスムーズにこなせるようになりました。ひとりの主婦を生まれ変えることになった、三條さんの家事ノートの中身を紹介します。


まずは家事をすべてリストアップ!さらに、どの周期で取り組むかを決める

ノートをつけはじめる前は、1日じゅう家事のことばかり考えていたという三條さん。「1日でなにをしたら十分家事をしたと言えるのか…。がんばってもまだたりない気がしたり、終わりが見えなくてやる気がわかなかったり。部屋は散らかり、ストレスがどんどん増えていきました」

あるとき、日々のことをノートに記録していた学生時代のことを思い出し、家事もノートで管理したらうまくまわるのでは、と家事ノートをつくってみることに。そこでまず行ったのは家事のリストアップ。家事を行いたい頻度によって以下の4つに分類しました。●毎日する家事
●週1する家事
●月1する家事
●季節に1回する家事

「リストアップすることで、家事の全体量が見えるようになりました。また、4つに割り振った結果、今日やるべきことが明確になり、それさえこなせばいい、という気持ちになれます。”今日はこれで終わり”と思えるようになり、満足感もあって心が穏やかに。それに、次へのモチベーションもアップ。また、月ごと、週ごとなどにまとめて整理することで、優先順位が明確になり、今まで時間がかかっていたことも、迷いなくスムーズにこなせるというメリットもあります」


見開きの家事ノートで4種類の家事の達成度を管理する


家事のリストアップと頻度をノートにまとめれば効率化できることは分かりましたが、それをどのように記入し続ければいいのか?

試行錯誤のすえに、三條さんがたどりついたのが、4つの家事を見開きで管理できるスケジュール表でした。


朝起きたら、まず、このお手製リストをチェックする習慣に。曜日ごとに決めた5つの家事をリスト化しています。「ここはあまり詰め込みすぎないのがポイントです」。


「毎日の家事は、簡単な掃除だけにして、朝の30分ほどで終了させます。また、洗面所に行ったら、タオルを交換する、朝ごはんをつくったら、ざっとキッチン回りを水ぶきするなど、“ついで”ですませることができる家事も、『毎日する家事』のカテゴリーに。この工夫で、さらに時短で家事が終わるようになりました」。

一方で、念入りにする掃除については、「特定の場所を週1回」という習慣にしています。

「月曜日は“ツキ”を呼ぶ、とかけて玄関を、火曜日は“火”のまわり、とかけてキッチンを、と曜日ごとにエリアを決めて、5つのタスクを書き出し、週1でこなすと決めています」。


週1家事をきちんと終えたら、スケジュール表につくった欄を色で塗りつぶし、今日1日できたことを「見える化」することに。

「毎月色が塗られたノートを見て、毎日これだけやったんだなぁと、やる気につながっています。苦手だった家事も、ゲーム感覚で楽しめるようになりました」。月1回する家事は忘れがちなもののお手入れを


月に1回、日付を固定して行っている家事は、日々使っているものの、つい手入れを怠りがちなもののお手入れが基本。リモコンのホコリとりなどが該当します。日付で決めることでやり忘れがなくなり、無理なく家じゅうの清潔を保てるようになったそう。


「月1家事もあらかじめリストをつくって、スケジュール表に書き込んでいます。31日は見直し日にして、できなかった日の家事をこなす日にあてています」。季節が巡ると発生する家仕事もタスクとして管理

春は冬服をしまって衣替え、夏は暑さに備えて扇風機やクーラーの手入れなど、その季節特有の家事もあります。それを三條さんは「季節家事」と呼び、あらかじめやるべき時期を予想して、スケジュール表の下に書き込んでおくことに。この季節家事のカテゴリーには、三條さんが挑戦したいと考えている「やってみたいこと」も書き加えています。


「夏は涼やかな和菓子を手づくりしてみたり、風鈴を出したり、浴衣の手入れをしたり。こんな風に過ごせたらいいな、と思うことも書き出しておくんです。ぼんやりとできたらいいな、と思っていただけのことも、書いておくことで実現できるようになり、以前より、日常の中で季節感を楽しめるようになりました」。いかがでしたか? ESSE9月号では、三條さんのほかにも、さまざまなノート達人の家事ノート術を紹介していますので、こちらのチェックも。毎日なんだかモヤモヤとうまくいかないなと感じることがあったら、ノートに日々の記録を書き出してみるのもいいかもしれませんね。

●教えてくれた人
【三條凛花さん】
ライター、整理収納アドバイザー。夫、子どもの3人+2猫暮らし。家事をムリせず楽しく続ける工夫を発信。著書に『時間が貯まる 魔法の家事ノート』(扶桑社刊)がある。ブログ「365日のとっておき家事」

<撮影/山田耕司 取材・文/ESSE編集部>