今後さらに加速していく「高齢化社会」。政府は元気なお年寄りにもっと活躍の場を提供しようと動き始めていますが、まだ手探りの状態です。今回の無料メルマガ『まんしょんオタクのマンションこぼれ話』では著者でマンション管理士の廣田信子さんが、「後期高齢者が輝く職場」について、ご自身が旅館で目撃した出来事も交えつつ考察しています。

後期高齢者が輝く職場発見!

こんにちは! 廣田信子です。

超高齢になったらどんな風に社会と接していけばいいのか、友人たちと話す機会が増えました。自分たちにとっても身近なことになって来たんでしょうね。

少子高齢、人口減少社会に突入して、国も、高齢者に「活躍」してもらいたいと言っています。一方で、様々な組織で、役職を超高齢の方が占めていることで、組織が硬直化してしまっている…そんな現状もあります。

自分では頭が柔らかいつもりでも、だんだん考えが古くなってくるのかな〜。若い人がやりにくくないように、ある時期になったら引退した方がいいんだろうね〜。仕事(収入のあるなしに関わらず)がない毎日って、どんな毎日か想像がつかないな〜。でも、後期高齢者になったら、理屈を言ったり、頭を使ってする仕事からは引退して、自分の体を動かして人の役に立つような仕事をしたいな〜。

なんて話をしていたら、友人は、私、マンションの管理員さんとかできそう…、階段を上の階から下りながら、黙々とお掃除するってきらいじゃないかも…と。私はというと、誰も見ていないところで黙々とお掃除できるかな〜何だかサボりそう。まず、几帳面じゃないから、採用してもらえる気がしない〜。なんて、言っていたら、先日、友人と、桜に囲まれた旅館に一泊した時、私にもできそうな仕事を発見しました! 食事室で食事のお世話をしてくれる仲居さん? がみんな70歳代後半ぐらいの高齢の女性たちなんです。ゆったりと食事を運んだり、お世話をしてくれます。

で、胸の名札を見ると、なんと、「研修生」となっています。そうなんです。ずっと仲居さんをしていて、今もベテランとして頑張っている…訳じゃないのです。70代半ばでこの仕事についた「研修生」なのです。で、プロとしての接客を学びながらも、世話好きのおばさんが、親身にお世話をしてくれるみたいな感じも残っていて、そこがとても和むのです。お客さんの方も、高齢の方が多いので、自分たちと同じ年代の仲居さんには、気を使わず何でも言えて、いいんじゃないかな〜と思いました。

で、私…この仕事ならできそう〜〜と。料理を運んだり片づけたりしながら、ちょっと地元の案内をしたり、何かお客さんの要望があったら、それに応えてあげようと知恵を絞るって、何だか毎日が充実しそう〜〜。一期一会を楽しみながらのおもてなし…私にもできそうな仕事を見つけた気分でした(採用されるかどうかかわかりませんが、笑)。

超高齢社会っていうのは、お客さんにも高齢者が多くなるということ。だったら、同年代の人だからこそできるサービスっていうものもあるはずです。こんな風に、高齢者の仕事の幅も広がっていくんだろうな…と感じたできごとでした。

高齢になっても活躍を! というと、つい、これまでの仕事の経験を活かして…とか、大学や市民講座で学んで社会貢献を…という方向に偏って、どうも頭でっかちになりがちです。日々のちょっとした出会いや、誰かの役に立てる小さな喜びを感じる仕事を自分のペースでやれる…そんな仕事をしたいという高齢者は多いはずです。そんな場が、自主事業やボランティア活動だけでなく、既存ビジネスの中にもしっかりできてくることで、高齢者の活躍の場が広がり、それが一番の高齢者対策になるのでは…と思いました。

でも、くれぐれも、人手がないからというだけの理由で、高齢者をブラックに働かせないように…そこはしっかり見なくちゃいけないですけど…。

今、高齢者が引きこもらないように、あの手この手で、楽しい催しを用意していますが、参加者が少ないという悩みを聞くことが多いです。私も、そういった行事もたまにはいいけど、基本、仕事っていう緊張感がやはり好きです。10年たっても変わらないような…。元来がなまけ者なので、仕事という緊張感がないと、ずるずるサボりそうです。

で、仕事だと、トラブルや課題に遭遇することもあるだろうけど、それはそれで人間としての成長の機会になり、いいかな〜と思ったりします。死ぬ瞬間まで、少しづつでも成長し続けたいというのが、私の野望ですから。

高齢者にどんな仕事の幅が広がるか…今後がたのしみです。

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出典元:まぐまぐニュース!