スマホでの自撮りから本格フィルムカメラまで、女の子の「撮りたい」熱は高まるばかり。でも、カメラ女子ってどうして増えてきたの? カメラ×女子事情に詳しい富士フイルム直営写真店『WONDER PHOTO SHOP』店長・門田 裕さんと日本最大のカメラ女子サークル「カメラガールズ」代表・田中海月さんのお二人に聞きました。

理由1 SNSで個性を出すために、写真の加工は必須。

「SNSブームにより、他の人が撮った写真を目にする機会が増えました。さらに写真の良し悪しがいいねやフォロワーの数に影響するため、『いかに人とは違ういい写真をアップするか』に女子たちの関心が高まっています」

と語るのは、田中さん。また、門田さんによると、

「多くの人はスマホカメラで撮影をしているため、SNSには似たような写真が集まりがち。色みやコントラストの加工をすることで、少しでも自分らしさを表現したいという人が増えているのでは」

理由2 オリジナリティが出るフィルムカメラに再注目!

みんなが写真の差別化を目指したことで、懐かしのフィルムカメラが再びのトレンドに!

「何気ない風景も、フィルムで撮ると見え方が全然変わります。ノスタルジックな仕上がりを求めて、フィルムを手にする女子もじわじわ増加中。なかにはその世界にハマって、ボーナスを中古カメラに投資する女子も」(田中さん)

「若い人ほどアナログ撮影に馴染みがないため、フィルムカメラ=新しいものという感覚で楽しんでいる様子。何が撮れたかわからない、現像してはじめて写りを確認できる…手間も時間もかかりますが、そのプロセスに対して価値を見出しているよう」(門田さん)

理由3 カタチにすれば、ギフトとしても大活躍。

基本的にデータ派のカメラ女子たちも、ギフトや雑貨づくりのために写真をプリントすることが。

「比較的安く、でも世界に1つしかない贈り物ができるのがフォトギフトの魅力。誕生日や卒業式などに利用する方が多いです。写真をコラージュして、メッセージなどを書き込むアルバムタイプが人気ですが、貼るだけでカンタンにインテリア雑貨がつくれるキットも新商品が続々登場。いま注目が集まっています」(門田さん)

「プリントに特化したチェキをファッション感覚で持つ女子も。データにはできないけど、プリクラ感覚で楽しむと割り切って使っているようです」(田中さん)

理由4 「セルフィー」は、画素数よりも“盛り”重視!

一方で、別の進化を遂げているのが、自撮り文化。

「画素数やスペックよりも、かわいく撮れるかどうかが重要。加工アプリはもちろん、続々出ているセルフィー向きカメラは、180度回転するモニターや美肌フィルターなどが充実。リアリティよりも盛りのニーズに応え、独自に進化中です」(田中さん)

「メーカーも、女子の自撮りニーズに注目しています。フィルムカメラやチェキがウケているのも、“写しすぎない”ふんわりしたトーンが支持されているのかもしれません。カメラ女子の中には、自撮り用と風景用で、カメラを替えて撮るという人も」(門田さん)

かどた・ひろし 富士フイルム直営写真店『WONDER PHOTO SHOP』店長。スマホやデジカメからのプリント、写真の撮り方や飾り方など、さまざまなサービスを提案。

たなか・みづき 日本最大のカメラ女子サークル「カメラガールズ」代表。全国で撮影会や交流会を多数実施。マイカメラは計20台、ローライフレックスなどレアなものも。

※『anan』2017年8月9日号より。イラスト・黒猫まな子 取材、文・中村朝紗子

(by anan編集部)