英BBCは「金髪の西洋美人がなぜ中国で網紅(ワンホン)をするのか」という番組の中で、中国で「網紅」になりたいロシア人の女性を取り上げた。資料写真。

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英BBCは「金髪の西洋美人がなぜ中国で網紅(ワンホン)をするのか」という番組の中で、中国で「網紅」になりたいロシア人の女性を取り上げた。「網紅」とは、ネットで人気になったアイドルのことだ。人民網が7日付で伝えた。

このロシア人女性は24歳で金髪、身長は1.8メートル近くもある美人だ。流ちょうな中国語や中国の社会・文化への理解があり、中国のネット生放送の分野で活躍したいのだという。中国で盛んになっている「網紅経済」。巨大なファン市場を生み出し、活力に溢れる中国のインターネットは、いまや西洋美人の注目を集めており、「西洋網紅」を生み出しつつある。

▽魅力:急拡大する市場規模
海外の網紅が次々と中国のSNSプラットフォームに登場したのは珍しいことではない。SNSサイトの微博(ウェイボー)を例にしよう。「網紅」をキーワードに検索してみると、米国やカナダ、韓国などの国外から来た網紅のアカウントが次々に目に入ってくる。そのフォロワー数は数万人から数十万人に及び、多いと百万人を超えている。

先日、中国のあるコンサルティングファームは「2017中国網紅経済発展洞察報告」を発表し、今年の網紅ファンは4億7000万人に上り、10万人以上のファンを持つ網紅の数は2016年から50%も増加したと指摘した。

第一財経商業データセンターの「2016中国電子商取引インフルエンサーに関するデータ報告」によると、2016年の網紅産業の商取引額は580億元(約9600億円)に達しており、2015年の中国大陸の映画興行収入である440億元(約7300億円)をはるかに凌駕していた。2018年には1000億元(約1兆6500億円)を超えると予測している。

▽挑戦:異文化からのチャレンジ
だが、西洋から来た網紅が中国で成功を収めるのは簡単なことではない。特に複雑な文化の違いを考慮しながら、生放送の内容を考えなければならないからだ。中国市場とファンのニーズに合わせた番組を作成するため、海外の網紅たちは日夜努力を重ねている。

数量と規模の急速な拡大に加え、中国のファンは多くの特徴を持っている。「2017中国網紅経済発展洞察報告」は、微博の生放送での「バーティカル(特定分野に限定)」の番組が興味深いと指摘した。

2016年10月から2017年5月まで、美食とゲーム分野における生放送の視聴者数はそれぞれ341.8%と342.6%もの増加が見られた。ファッションや育児、化粧などの分野は100%近く、または100%以上も増加した。ネットの生放送はユーザーの生活に近接しつつあり、さらに生放送で各分野の専門的な知見が紹介されることが多くなっていることから、網紅の生放送のクオリティーが向上していると指摘した。

▽展望:ビジネスとして定着
先日、電通イージス・ネットワークは英国のグリーム・フューチャーズ社(ロンドン市)の株式の90%を買い取った。グリーム・フューチャーズ社が提供する、世界トップクラスのデジタルタレントのマネジメントサービスが最も魅力的に感じたという。

電通イージス・ネットワークの関係者は「人々がネット上の内容をますます信じるようになるにつれ、消費行動に根本的な変化が生じた。データ経済(デジタル・エコノミー)が消費者の役に立っているからだ」と話す。

世界的にSNSが流行するにつれ、多くの消費者は買い物をするときに化粧やファッション、健康などの分野で活躍している網紅を参考にするようになっている。そのため、網紅の発言は広告業界にとっても極めて重要だとみなされるようになった。一下科学技術株式会社の高級副総裁を務める劉新征氏は、網紅を作りだす最大の動機は「データ通信量を増大させることとの網紅ビジネスで現金を得ること」にあると語った。(提供/環球網・編集/インナ)