マドリーではジダンがアドバイザー時代、一緒にベンチに座ったこともあるモウリーニョ監督。初の公式戦での対決、果たして結果は!? ちなみに7月23日のインターナショナル・チャンピオンズカップでの対戦では1-1(PK戦で敗北)だった。 (C) Getty Images

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 8月8日(現地時間)、マケドニアのスコピエで欧州スーパーカップが行なわれる。対峙するのは、チャンピオンズ・リーグ(CL)王者のレアル・マドリーと、ヨーロッパリーグ王者のマンチェスター・ユナイテッドだ。

 マドリーでは、バカンスを終えて5日にチームへ合流したばかりのクリスチアーノ・ロナウドが最大の注目点だろう。一方、マンチェスター・Uでは、ジョゼ・モウリーニョ監督が古巣と対戦するということが、大きな話題となっている。
 
 2010年から13年までの3シーズン、マドリーを率いたモウリーニョ監督は、1年目にコパ・デル・レイ、2シーズン目でリーガ・エスパニョーラ優勝を勝ち取ったものの、無冠に終わった12-13シーズンの後に、クラブとの契約を解消した。
 
 退任の際にはクラブや主力選手との確執なども噂されたが、モウリーニョ監督は当時について「あのチームに対しては、それまで率いたチーム以上に多くのものをもたらせたと自負している。とても穏やかな気持ちであり、内輪の恥を晒そうなどとも思わなかった」と振り返っている。
 
 そんなモウリーニョ監督に、スーパーカップの前日会見で「自身が率いたマドリーと、現在、ジネディーヌ・ジダンが率いているチームとの違いは?」という質問が投げかけられた。
 
 ジダンは2016年1月にラファエル・ベニテス解任を受けてトップチームの監督に昇格すると、いきなりCLを制し、同年にはクラブワールドカップ優勝、さらに今春にはリーガ・エスパニョーラとCL(連覇)の二冠を達成している。
 
 マドリーでは欧州制覇を果たせなかったモウリーニョ監督は、少々意地悪なこの質問に「最も大きな違いは、私が就任した頃のマドリーは、欧州でトップのグループには属していなかったということだ」と答え、以下のように続けた。
 
「マドリーはあの時期、毎シーズン、準々決勝にすら進むことができず、上位を経験している選手が少なかった」
 
 モウリーニョ監督の言う通り、マドリーは03-04シーズンから7年連続で、決勝トーナメント1回戦で敗退している。C・ロナウド、カカら、個々に欧州制覇の経験がある選手はいたものの、チームとしての経験が乏しかったのは事実である。
 
「しかし、私が就任してからの3シーズン、マドリーはいずれも準決勝まで勝ち進んだ。リーガも勝ち取り、国内外で勝てるチームへと変貌したんだ」
 
 その後、マドリーは13-14シーズンにカルロ・アンチェロッティの下で10度目の欧州王者となり、前述の通り、ジダンがさらに2つのビッグイヤー(優勝トロフィー)をもたらしたわけだが、モウリーニョに言わせれば、その礎を築いたのは自分であるということだろう。
 
「この違いは大きいと思うがね。まあ、去った者というのは、あまり良くは言われないものだ」と皮肉で締めたモウリーニョ。本日の対戦では、タイトル街道を突き進む“後輩”に対し、意地を見せることができるか。注目の試合は日本時間、9日3時45分に開始される。

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