プーマのデザイナーに聞くアーセナル新ユニフォームの美学

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増刊『footballista Zine ARSENAL』発売記念! アーセナルの新シーズンユニフォームのデザインを担当したプーマのデザイナー、ジェイムズ・ハンソン氏(チームスポーツアパレル部門シニアデザイナー)に、今季のユニフォームに込めた想いを聞きました。

インタビュー・文 フットボリスタ編集部

――はじめに、デザイナーとしての経歴、どんなキャリアを歩んできたか聞かせてください。
「実は、最初からこの仕事をしようと思っていたわけではありません。なぜなら、サッカー選手になりたかったんすから!(笑)でも、デザイナーはそれに限りなく近い2番目の夢でした。幼い頃からいつもアートやデザインに夢中で、かつボールを蹴ればそりゃあもう凄くて。その情熱はどちらも並々ならぬものでしたね」

「学校ではずっとデザインを学んで、大学生の時にイングランド北部の小さなスポーツ会社にワークプレイスメント(就業体験)で行きました。物がどのように機能するかに興味があって、ファッション系のデザインよりも機能的なスポーツウェアを作りたかったんです。大学卒業後、数年間はその会社で働き、そしてその後、より大きく、世界的に名の知れたスポーツブランド(プーマ社)に移ったんです。そしてここで、いろいろな世界を見聞きすることができるようになりました。プロアスリートのために製品を作ることは素晴らしいことです。そして、そのアスリートがトロフィーやメダルを手にした時の気持ちと言ったら、それはもうとても表現できません」

「私は常に学び続け、過去の自分の仕事で得た数々の経験を引き出してデザイナーとしての現在の仕事に生かしています。その経験の一部を、同じチームのより若いデザイナーへと伝えていきたいと思っています」

――17-18シーズンのアーセナルのユニフォームのコンセプトを教えてください。
ホーム:「アーセナルは、イングランドの他のどのクラブよりもトップディビジョンに所属したシーズン数が多いクラブであり、100シーズンを超えています。それを祝福する方法として私たちが考えたのが、クラブに“新しいアーセナルレッド”をプレゼントする、というものでした。昔のものほど暗くなく、でも過去数シーズンのユニフォームで使用した赤ほど明るくもない。それこそが偉大で新しいアーセナルレッドなのです」

「現代的な美的感覚で伝統的な見た目をアレンジするためにプーマのACTVファブリックス(生地)を使用したこのホームユニフォームに、私たちは新しいスマートカラーを使用しています。また、両の腕の部分にあるクラブエンブレムのシルエットには『ダイナミック・モーション・フォーム・ストライプ』を使用しており、赤で強調された中央のものは袖口まで続いています。そして、アーセナルのシンボルである“大砲”を背中の襟下に配置しました。これは、大砲がユニフォームの必需品、つまり必ずつけられるようになって50年になるので、それをお祝いするためです」

アウェイ:「アーセナルがユニフォームに初めて青を使用したのは1892年です。それ以来、青色は何十年にもわたり、数え切れないほどのアウェイユニフォームに使用され、アーセナルの伝統となってきました。そうした伝統を大事にすることを忘れない一方で、ブルーのツートン処理によってちょっとばかり90年代へのリスペクトを盛り込んでいます。モダンでスタイリッシュなグラフィックを組み込んだエンブレムのシルエットが見え隠れします。このデザインは、アーセナルの17-18シーズンのユニフォームすべてに用いられています」

サード:「この外行き用のユニフォームは、今にも影から飛び出し、試合を明るく照らし出しそうです。影は濃ければ濃いほどより相手をおびえさせ、明るいプラズマはスポンサーロゴを際立たせます。前衛的なクラブとしてのアーセナルの歴史を反映し、現代のユニフォームのトレンドになるものです。それから、ホームの観衆たちの力強さをアウェイゲームへと持ち込むために、使用しているカラーや対となる袖などのデザインはホームユニフォームのものが採用されています」

――ドット柄が目を引きますが、どういった意図を込めたのでしょうか?
「この袖のグラフィックは、我われプーマのすべてのフットボール用ユニフォームで使用されている『プーマ・フォーム・ストライプ』です。ソリッドカラーを使用するシーズンもあれば、袖とドットの色が同じ時もあります。今シーズンは(プーマ全体で)グラフィックの中でも代表的な『ダイナミック・モーション・フォーム・ストライプ』を使っていますが、アーセナルの場合はプーマのDNAを融合したストライプを作りました。だから、そこにクラブのロゴが使われているのです」

――制作にあたり、チームからの要望や意見を取り入れているのでしょうか? 今季はどのあたりにそれが反映されていますか?
「提供しているすべての製品に関して、選手たちが試合でのパフォーマンスを改善するために求めているものを見つけるために、彼らとは常に話をしています。特にフィット感や機能性、着心地といった要素は特に重要視しています。年を追うごとに改善し進化しているのです」

――アーセナルの中で好きな選手は? 過去の選手でもかまいません。
「アーセナルには彼らを応援していようがいまいが、どのクラブのファンからもリスペクトされ称賛されるレジェンドが数多くいると思います。イアン・ライト、デニス・ベルカンプ、ティエリ・アンリ、デイビッド・シーマン、フレディー・リュングベリ、ソル・キャンベル、トニー・アダムス。過去の選手から少し例を挙げただけでもこれだけいますからね」

――最近は日本でも、ユニフォームをファッションとして街に出る人が増えています。お薦めの着こなし方を教えてください。
「誰もが自分だけのスタイルとパーソナリティを持っていますから、あなた自身を表現するコーディネートをすべきだと信じています。ただその上で、アーセナルのユニフォームについて言うと、日中はより明るい色のホームかアウェイを着て、夜になったらサードを着れば夜の闇にも、街の明るさにも完璧にフィットすることでしょう」

――日本でも多くの方が今季のユニフォームを絶賛しています。これを着てアーセナルを応援したいと今から開幕を待ちわびている日本のファンにメッセージをお願いします。
「多くの人たちが制作に関わった今シーズンのユニフォームを、多くの人に気に入ってもらえてうれしいです。私自身、今シーズンの開幕を待ちわびています。今季のユニフォームとともに、新たなトロフィーを掲げる姿を目に焼きつけましょう!」

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