バルサが獲得を狙うコウチーニョ(左上)、デンベレ(右上)、パウリ―ニョ(左下)、I・マルティネス(右下)。(C)Getty Images

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 ネイマールを史上最高額の2億2200万ユーロ(約284億円)でパリSGに引き抜かれたバルセロナ。注目はこの「ネイマール・マネー」の使い道だろう。移籍市場が閉まる8月31日まで目が離せない。
 
 最重要課題はもちろん、ネイマールが抜けた左ウイング。これまでウスマンヌ・デンベレ(ドルトムント)、フィリッペ・コウチーニョ(リバプール)、キリアン・エムバペ(モナコ)、アントワーヌ・グリエーズマン(アトレティコ・マドリー)、パウロ・ディバラ(ユベントス)、エデン・アザール(チェルシー)、アンヘル・ディ・マリア(パリSG)、ユリアン・ドラクスラー(パリSG)など複数の候補者が噂に挙がってきた。
 
 2大本命はデンベレとコウチーニョ。カタルーニャ系メディアはすでに両者と個人合意し、クラブ間交渉も好感触と報じているが、いずれもそう簡単にはいきそうにない。
 
 例えばドルトムントのミヒャエル・ツォルクSDは現地時間8月7日、「デンベレがバルサと個人合意したという報道を見たが、そんな話は聞いていない。そもそもバルサから具体的なオファーもない。よくある噂話さ。値段? 1億ユーロ(約128億円)でも足りないよ」と一蹴している。
 
 またコウチーニョに関しても、クラブ側は1億ユーロというオファー額に魅力を感じているようだが、以前から一貫して放出を否定するユルゲン・クロップ監督の態度は変わっていない。ウイングとインサイドハーフを高次元でこなすバルサとして喉から手が出るほど欲しい人材だけに、粘り強く交渉を続ける可能性は高そうだが、一筋縄にはいきそうにない。
 
 インサイドハーフはマルコ・ヴェッラッティが本命だったが、パリSGは非売品にしているうえ、一時はバルサ移籍に前向きと伝えられた本人もそれこそネイマール加入もあり残留を決意したと言われている。ターゲットの見直しを強いられている状況だ。
 
 そこで浮上しているのが、パウリ―ニョ(広州恒大)、ジャン・ミシェル・セリ(ニース)、デル・アリ(トッテナム)といった面々だ。
 
 中でも本命はパウリ―ニョか。過去2回のオファーを広州恒大に断られているバルサが、4000万ユーロ(約51億円)の契約解除金を支払う準備をしていると伝えている。
 
 さらにバルサはCBの補強にも動いており、イニゴ・マルティネスにターゲットを絞っているようだ。ただ、レアル・ソシエダは3200万ユーロ(約41億円)に設定されているバイアウト条項からの値引きを拒否する構えで、最終的には満額を支払わざるをえないか。
 
 バルサにとって難しいのが、2億2200万ユーロという巨額が金庫にあること、そしてネイマール退団を払拭しようと躍起になっていることが世界中に知れ渡っていること。相手クラブはいずれも強気の交渉をしてくるだろう。値引きが通る可能性は低く、最終的には相手の要求額をのむしか手段がないかもしれない。
 
 この逆風の中、バルサは「ネイマール・マネー」で相応しいタレントを獲得できるだろうか。