マイケル・ジャクソンの「スリラー」、3D版が【ベネチア国際映画祭】で初お披露目

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 長い間その存在が噂されていたマイケル・ジャクソンの「スリラー」の3D版ミュージック・ビデオが、2017年8月30日から9月9日(現地時間)まで開催されるイタリアの【第74回ベネチア国際映画祭】で初公開されることが明らかになった。

 さらに、付随するドキュメンタリー『メイキング・オブ・マイケル・ジャクソンズ・スリラー』もベネチアで上映される。これは1983年から1990年の間VHSでリリースされていたものの、その後は入手不可能となっていた作品で、劇場上映されるのはこれが初となる。

 14分近くもあり、劇場映画並みの芸術性を持つ「スリラー」のビデオはそれまでのMVの定義を変え、1983年にロサンゼルスのアヴコ・シアターで3週間公開された際には連日完売だった。監督は『ブルース・ブラザース』や『アニマル・ハウス』などで知られるジョン・ランディスで、彼の『狼男アメリカン』の主人公の変身に感銘を受けたマイケルと共に脚本も書いている。34年経った今、自分とマイケルの当初のヴィジョンがまた巡ってきたとランディスは話している。

 「今見られている“スリラー”のコピーは全部複製されたものだ。ずっとそれが我慢ならなかった。フィルムを修復する最新のデジタル技術は素晴らしいから、随分長い間ネガを入手しようとしていたんだ。マイケルと私は最初から“スリラー”は劇場で見てもらうことを意図していたんだよ」と彼は米ビルボードに語った。

 「でも“スリラー”をただ単に修復しただけじゃないよ。さらによくしたんだ。“オズの魔法使い”でドロシーと仲間たちがエメラルド・シティでピカピカに磨かれているシーンのようにね」と彼は続けた。

 ランディスの監修のもと、オリジナルの35mmのネガ・フィルムを一切再編集や再カットせずに高画質ヴァージョンとして復元する労力を要する作業からこのプロジェクトは始まった。実際に3Dに変換する前の修復作業にはマイケルの音楽やエルマー・バーンスタインの曲、そして効果音など全てのオーディオの復元も含まれていた。

 3D版「スリラー」には、「3Dをとても効果的に生かした」ショッキングなサプライズも用意されているとランディスはコメントしている。

 2009年にアメリカ国立フィルム登録簿入りしたこのショート・フィルムは、今でもアメリカ議会図書館に保存されている唯一のミュージック・ビデオだ。