働いていれば、「この仕事はやりたくないなあ」と思ってしまうこともあるだろう。コピーライターの糸井重里さんはツイッターで8月6日、「『仕事を選り好みするな』という考え方は、なんか40%くらいしか正しくないような気がする」というツイートを投稿し、話題となっている。

「特にフリーだったら、なおさらです。思わぬ発見があっていい勉強になったというようなことは、たしかにあるのですが、じぶんから選んでやったことのほうがもっと『思わぬ発見』があるはずです」

「選り好みをしない」ことにもメリットはあるけど……

糸井さんはコピーライターや作詞家、エッセイストなど、多岐にわたる活動で知られ、今年3月には自身が代表を務める「ほぼ日」が上場を果たした。

そんな糸井さんの言葉だからこそ説得力があるようで、ツイッターでは「自分も『仕事を選り好みするな』という意見には100%そうだなって言い切れないモヤモヤを抱えてきたので、とても気持ちに刺さる」など同意の声が多く寄せられた。

たしかに選り好みをすれば、好きな仕事や得意な仕事だけ行うことができ、のびのびと働くことができる。前向きな気持ちで取り組めば、より高クオリティのものを作ることもできるだろう。

ただ、「選り好みをしない」ことにもメリットはある。例えば、自分が好きではない仕事だが"影響力がある仕事"の場合。この仕事を知った人から別の仕事の依頼が来る可能性も高くなる。また実績として残るため、今後の営業ツールのひとつにもなる。

また「選り好みをしない」ことで、仕事の幅も広げられる。特に興味はなかったけど、やってみると意外と得意だったということも往々にしてあるものだ。

フリーランスの7割は不安 理由は「収入の不安定さ」

糸井さんはこのツイートで「特に、フリーだったらなおさら」と言っているが、中小企業庁の調査によると、フリーランスの71.6%は不安や悩みを抱えながら働いている。

その理由には「収入の不安定さ」(94.1%)が最も多く挙げられている。さらにフリーランスになる際に直面した課題は「顧客の確保」(41.0%)が最多となった。

「選り好みするな、というのは40%くらいしか正しくない」というのは、言い換えれば4割程度は正しいということ。まずは選り好みをしないで顧客と収入を確保し、ある程度安定してきたら自分の得意だったり、興味があったりする仕事を選り好みしていけばいい、といったところだろうか。