チャド湖で漁を行う漁師ら(2015年3月30日撮影、資料写真)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】ナイジェリアのイスラム過激派組織「ボコ・ハラム(Boko Haram)」が北東部チャド湖(Lake Chad)にある2島を襲撃し、少なくとも31人の漁師を殺害したことが分かった。地元漁師や自警団が7日、AFPに明らかにした。

 武装したボコ・ハラムの戦闘員らは5日、チャド湖に浮かぶドゥグリ(Duguri)島とダバールワンザム(Dabar Wanzam)島を襲撃。漁師らに対して発砲し、刃物でめった切りにした。

 自警団の一人によれば、漁師らは4日にチャド湖の湖畔バガ(Baga)から木製カヌーで2島に渡って漁をしていた。

 別の漁師の証言によると、ボコ・ハラムの戦闘員らは、ドゥグリ島で危害を加えずにいた1人の漁師に対して、カヌーに積んだ12人の遺体をバガまで運び、チャド湖で漁をしないよう地元民に警告するよう命じたという。

 チャド湖はナイジェリア、ニジェール、カメルーン、チャドにまたがっている淡水湖。ナイジェリア軍は、ボコ・ハラムがチャド湖での漁獲高を資金源に武力闘争を続けているとして同国水域での禁漁措置を実施していたが、今回の事件が発生する1週間前に解除したばかりだった。

 禁漁期間中、多数の地元民は貧困状態に陥り、政府や援助機関からの食料支援に頼らざるを得なかったため、禁止措置が解除されたことで大勢の漁師がチャド湖に戻っていた。
【翻訳編集】AFPBB News