初島や伊東を訪れた折に、今年2月リニューアルオープンしたばかりのMOA美術館にも立ち寄ってきました。

JR熱海駅から、バスやタクシーで約5分。近いのですが標高260mの高台を上っていくので、歩くにはやや難があります。



MOA美術館の英語名称は、「MOA Museum Of Art」。何を隠そう、「紅白梅図屏風」など国宝3点、重要文化財65点を含む約3500点を所蔵する由緒正しい大美術館なのです。
初めて訪れた時にはまずその美しさ、スケールの大きさに圧倒されました。



180度の絶景が見渡せるメインロビー





山麓側のエントランスを入り、3階まで100m以上延々と上り続けるエスカレーターの途中には、空間全体が万華鏡の趣を持つ円形ホール。刻々と移りゆく、幻想的で美しい世界に魅了されます。



大パノラマが臨めるメインロビーは、1階、2階が吹抜けの大展望室となっていて天井が高く、眼下に広がる初島や伊豆大島が一望できます。目に飛び込んでくるのは、まぶしいくらいの碧色。もう、この景色を見るためだけにここに来ても良いのではないでしょうか。

ゆったりとした瀟洒な空間で、さまざまなお宝コレクションのほか、尾形光琳(期間限定)や野々仁清の国宝が見られることも。それら芸術品の古びない美しさ、艶やかさにハッと目を奪われます。
「優れた美術品には、人々の魂を浄化し、心に安らぎを与え、幸福に誘(いざな)う力がある」と創立者・岡田茂吉が考えていたとおり、見て回るうちに凪のような、穏やかな心象になってくるのが不思議ですね。
(なお、MOA美術館の「MOA」は「Mokichi Okada Associates」、岡田茂吉の名前を取ったものです)

時を忘れるほど癒されるお茶処




本館から茶屋街へ抜ける道には緑が生い茂り、開放感と清涼感がたっぷり。暑さもぐっと和らぎます。途中、尾形光琳のお屋敷を精巧に再現したものがあったので、立ち寄ってみたりもしました。



お茶は、館内に5軒あるカフェやレストランのうち、今回は 「茶室一白庵」へお邪魔することに。

大広間に飾られた茶道具を鑑賞しながら、黒漆塗のテーブルに座ります。寸分の乱れなくきれいに手入れされた目の前の日本庭園を眺めつつ、最高級の煎茶や点てたばかりの抹茶を一口。
なんとも優雅で心休まる静謐な空間に、しばし時を忘れ、ぼーっとしてしまいました。この時間、まさにプライスレス。
フレンチレストランの「オー・ミラドー」も気になったので、次回の候補とします。



コレクションは全て撮影可能!



ちなみに、今回は肉眼で確認してほしいため、あえて載せませんでしたが、コレクションは国宝を含め、全面撮影OKです(フラッシュや自撮り棒の使用はNG)。

なんて太っ腹なんでしょうか…。

一般鑑賞券(¥1,600円)は「SNS割引」なるものがあり、インスタで公式MOA美術館ページをフォローした画面を見せると割引になるそうですよ。



熱海といえば温泉にグルメ、夏には花火♡と盛りだくさんですが、せっかく訪れたならMOA美術館に行かないのはもったいない! というより、個人的にはこちらをメインに据えて計画を練っても良いくらいだと思います。
それくらい価値のある美術館ですので、一人でも、カップルでも、ぜひ芸術モードになって楽しんでくださいね。
私も今度は「ついで」ではなく時間のある時に来て、ひとつひとつ、じっくり見て回ろうと考えてます。



●MOA美術館
静岡県熱海市桃山町26-2
0557-84-2511
http://www.moaart.or.jp/