キャリア3勝目を挙げたキーズ「ついに正しい軌道に戻った」 [バンク・オブ・ザ・ウェスト・クラシック]

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 アメリカ・カリフォルニア州スタンフォードで開催された「バンク・オブ・ザ・ウェスト・クラシック」(WTAプレミア/7月31日〜8月6日/賞金総額77万6000ドル/ハードコート)のシングルス決勝で、第3シードのマディソン・キーズ(アメリカ)が第6シードのココ・バンダウェイ(アメリカ)を7-6(4) 6-4で破り、今季初優勝を果たした。試合時間は1時間28分。

 キーズとバンダウェイは、フェドカップでアメリカ代表の仲間としてプレーしてはいたが、一度もネットを挟んでプレーしたことはなかった。ふたりは昨年4月のオーストラリアでの長い滞在期間中に絆を深め、友達同士になっていた。

 そのふたりが、初めて公式戦で対戦した。ふたりの若きアメリカ人による、スリル溢れるパワーとサービスのぶつかり合いの中で、22歳のキーズは25歳のバンダウェイをストレートセットで倒した。試合後、ふたりは抱擁を交わし、キーズはふざけて対戦相手の膝の上に座った。

 キーズは、公式戦で互いに対戦するのに、こうも長い時間を要したことが信じられないと言った。彼女は、スタンフォードの雲一つない空の下でキャリア3勝目を挙げ、ハードコート上では初となるタイトルを獲得した。

 キーズは、第2セットの第9ゲームで巻き返してデュースに追いついた。これに先立ち2つのブレークポイントをセーブしていたバンダウェイが初めてサービスゲームを落としたとき、キーズがついにチャンスを手にした。バンダウェイはこの大会で、決勝まで一度もセットを落としていなかった。

「タイトルを母国の、それもハードコートで獲ることができるなんて、素晴らしい感慨だわ」とキーズは言った。「すごく大きな意味がある。これは友人との決勝で勝ち獲った、私のアメリカでの最初のタイトルなのだから」。

 フォアハンドクロスのウィナーを叩き込んだあと、キーズは勝利を祝って両手を空に差し上げ、それからネット際でバンダウェイを抱擁したのちに、観客に手を振った。キーズは表彰式のあと、スタジアムに長い時間残って、ファンたちのサインの要求に応じた。

 キーズは、左手首の手術に続き、シーズン初めの2ヵ月間、プレーすることができなかった。彼女は土曜日の準決勝で、ウィンブルドン優勝者で第1シードのガルビネ・ムグルッサ(スペイン)をわずか57分の戦いの末に6-3 6-2で退けて今季初の決勝に進出。ムグルッサの連勝記録を「9」で止めた。

 その翌日、キーズはタイブレークにもつれ込んだ第1セットを取るのに、ほぼ同じだけの時間をかけた。第1セットは53分を要したが、第2セットは35分で終わった。キーズは素晴らしいサービスリターンを見せ、自分のサービスゲームでは、時速183kmから190kmのサービスをコンスタントに打って、バンダウェイを守備に回らせた。

 手術後に手首のリハビリをしているときには、果たしてふたたびトップの調子に戻れるのか、と訝ったこともあった、とキーズは言う。

 この日、長身のふたりは、非常にパワフルなプレーを見せた。

「双方の選手が、質の高いテニスを見せていた」とバンダウェイは言った。「間違いなく、非常に競った2セットマッチだった。アメリカ人対決の決勝で、友人とプレーするのは楽しかった。負けるのは楽しくないけど、試合の質が高かったから、プレー自体を楽しめたの。自分に要求できる唯一のことは、自分の能力を最大限に発揮するためにベストを尽くす、ということだけよ」。

 22歳のキーズは、母国アメリカで一度も優勝したことがなかった。彼女は第1セットの第7ゲームで時速190km、それから時速186kmのサービスを放ってエースを奪ったが、バックハンドをネットにひっかけ、ダブルフォールトをおかして、突如ブレークポイントに直面することになった。しかし、ダウン・ザ・ラインへのバックハンドウィナーがキーズを正しい軌道に引き戻し、彼女は結局サービスをキープした。

「サービスゲームを頑張ってキープし続ければ、いずれブレークチャンスがくるとわかっていた」とキーズは言った。「おそらくそれほど多くのチャンスはないだろうということもわかっていた」。

 セレナ&ビーナスのウイリアムズ姉妹や、左腕の故障のため2回戦を前に棄権したマリア・シャラポワ(ロシア)のようなスター選手を欠いていたこの大会で、ふたりは、グラウンドストロークで白熱した長いラリーを生み出し、ボールを追ってコート中を走り回り、勝負をわけるワンブレークが出るまでサービスをキープし続けながら、輝きを放った。

 キーズは、初戦で1セットダウンから挽回してキャロライン・ドルハイド(アメリカ)を倒したが、これが週を通し、彼女が落とした唯一のセットだった。

 これは、大会史上12回目のアメリカ人対決の決勝であり、バンダウェイがセレナに敗れた2012年以来のことだった。25歳のバンダウェイは、上記の決勝以来の決勝進出を果たした。彼女にとって、これは母国でのキャリア2度目の決勝となる。

 スタンフォードで初めてプレーしたキーズは、昨夏のグラスコート大会、バーミンガム以来の優勝を果たした。彼女は優勝賞金13万2380ドルを、バンダウェイは7万550ドルを受け取った。

 双方の選手が、この成績のおかげで月曜日にトップ20に復帰した(キーズが17位、バンダウェイが20位)。キーズは、この勝利から弾みを得ることを期待している。

「本当に素晴らしい気分だわ」とキーズは言った。「ここまで、容易なシーズンではなかったけれど、ついに正しい軌道に戻ったと感じている。そして自分のテニスに関し、ふたたび、本当にいい感触を覚えているの」。(C)AP(テニスマガジン)

※写真は「バンク・オブ・ザ・ウェスト・クラシック 」(アメリカ・スタンフォード)でキャリア3勝目を挙げたマディソン・キーズ(写真◎Getty Images)
Photo:STANFORD, CA - AUGUST 02: Madison Keys returns a shot to Caroline Dolehide during Day 3 of the Bank of the West Classic at Stanford University Taube Family Tennis Stadium on August 2, 2017 in Stanford, California. (Photo by Ezra Shaw/Getty Images)