松山英樹【写真:Getty Images】

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ブリヂストン招待Vで166万ドル獲得…今季賞金773万ドルで賞金ランク首位に

 海外男子ゴルフの世界選手権シリーズ・ブリヂストン招待(米オハイオ・ファイアストーンCC、パー70)最終日は6日(日本時間7日)、2打差の4位から出た松山英樹(レクサス)が大会タイ記録の「61」をマークし、通算16アンダーで逆転V。今季3勝目をマークした25歳は優勝賞金166万ドル(約1億8400万円)を獲得し、米賞金ランキングも1位に浮上した。その額、773万4907ドル。日本円にして約8億5700万円だ――。

「ヒデキ・マツヤマ」が堂々の1位に躍り出た。

 松山は最終日で1イーグル、7バーディー、ノーボギーの「61」をマーク。自身が13年大会で一緒にラウンドしたタイガー・ウッズに並ぶ、圧巻の大会レコードで優勝を飾った。賞金166万ドルを獲得。試合前の607万4907ドル(約6臆7328万円)から上積みし、700万ドルを突破した。日本円では約8億5700万円という数字だ。

 これにより、ジョーダン・スピース(米国)、ダスティン・ジョンソン(米国)を抜き、3位から一気に米ツアーの賞金ランクトップに立った。

 松山は今季、米ツアー3勝。6月の全米オープンでも日本人最高2位に入り、105万0012ドル(約1億1637万円)を獲得するなど、安定した強さで着実に賞金を加算してきたが、ついに歴戦の猛者たちを抑え、1位に君臨。世界ランキングこそ3位と変動はなかったが、フェデックスカップポイントランキングでもスピース、ジョンソンを抜き、トップに立った。

今週の全米プロゴルフ選手権で初メジャー制覇へ…“10億円突破”も現実味

 年間賞金ランキング1位も視野に入れる日本の25歳は、もはや世界のゴルフ界でも真のトップ選手に仲間入りしている。

 松山の優勝を巡っては、2番パー5の神技チップインイーグルがPGA公式ツイッターで絶賛され、英衛星放送「スカイ・スポーツ」に「ヒデキ・マツヤマ、ファイアストーンで61の“火を噴き”、大きな勝利をものにした」と報道されるなど、世界的に大きな注目を集めていた。

 そして、今週さらに注目を集める舞台が全米プロゴルフ選手権だ。

 悲願のメジャー初勝利をかけた戦いは10日(日本時間11日)に幕を開ける。ブリヂストン招待の優勝に乗り、勢いに乗って迎える今季グランドスラム最終戦。「もちろん、優勝したい」と松山も力強く意気込んでおり、勝てば歴史的な偉業となるのはもちろん、さらに賞金も大幅に加算される。“10億円突破”も濃厚になってくる。

 勝つたびに新たな歴史を生み出している松山。今週はどんなプレーで新たな偉業を打ち立ててくれるのか。その一打から目が離せそうにない。