タイトルでも使っている「ほめ日記」とは、現代人が抱えるストレスを解消するメソッドのこと。「心身にエネルギーが湧き上がってくる」「ポジティブな思考になった」と、実践している人も増加傾向。

今回は手塚千砂子さんの著書『「ほめ日記」効果・自分を味方にする法則』から、具体的にどんなものなのか、どういった効果が期待できるのかをまとめてみました。

あなたの命は尊く
「褒める」に値する

自分を褒めるということは、自分の命を褒めることであり、自分の存在を認めるということ。「ほめ日記」は、そうした気持ちをいつも心の中に置いておくための「書く作業」なのです。継続して続けると、自己尊重感を高められたり、あなたの隠れた能力やポジティブな気持ちが表面化しやすくなります。

遺伝子工学の権威・村上和雄先生が、ある講演会でおっしゃっていました。

「生命の誕生から38億年もの時を経て進化し、今ここに生きている…。その自分を褒めて感謝することは必要かもしれません」

38億年の命の繋がりは想像もつきませんが、悠久の時間の流れの中で起きた「数え切れない奇跡」が連なって、今の私たちが存在するのは確かなこと。

こうして「私は生命の創造主と繋がっている」とイメージしてみると、どんな気持ちになるでしょうか? 不思議な気持ちになりませんか? たまには、そんなことを想いながら「ほめ日記」を書いてみると、自分の命が尊く、褒めるに値する存在であると感じられるかもしれません。

プラスの感情や
出来事を味わおう

「ほめ日記」の効果を上げるためには、幸せなことや嬉しいことがあった時に、繰り返し味わうことが重要です。

私たちの脳は、ポジティブなことが起こった時よりも、マイナスの出来事に遭遇したり、マイナスな感情に陥ったりした時のほうが記憶に残りやすい(引きずりやすい)と言われています。そのため、プラスの感情やプラスの出来事に遭遇した場合には、脳にしっかり記憶させることが大切になります。

私の知り合いのAさんは、今まで嬉しいことがあると「調子に乗ってはいけない」と喜びの気持ちを無理に抑えていたそうです。理由は「急に奈落の底に落ちるようなことがあったら怖いから」とのこと。共感する人も多いでしょうが、どんなに素敵な出来事に出会っても素直に喜べないのはもったいないですよね。

こういう思考の習慣は「ほめ日記」の活用で改善できます。「ほめ日記」を書くことで、プラスの感情が増えるので、それを日常の生活でも、「ほめ日記」の中でも繰り返し味わい喜ぶことで、好循環が生まれます。

ノートに書かないとダメ?

ある人から、こんな質問を受けました。

「『ほめ日記』は書いていませんが、頭の中で褒めています。書かなくても同じだけの効果がありますか?」

確かに、時間がないなどの理由もあると思うので、何もしないよりは頭の中だけでも自分を褒めたほうがずっと良いです。しかし、「ほめ日記」を書くのと同じだけの効果が得られるわけではありません。なぜなら「ノートに書く」作業によって、褒めていることを意識化できるからです(これが大事!)。脳への伝わり方も強くなりますから、心や体の反応がより良いものになります。脳の「ほめ回路」も書くほうがずっと早く創れます。

忙しい人には「手帳に1〜2行書くだけでも違います」と、手書きをおすすめしています。ちょっとした時間に書けるようになれば最高です。仕事中に浮かんだ「ほめ言葉」を付箋にメモして貼っておき、あとで「ほめ日記」に書き写すなんて人もいます。

さらに私は「ほめ日記」を読み返すことを推奨しています。さらに、声に出して読むと耳からはほめ言葉が入り、口からはプラスの言葉を出すことになるので、二重の効果が得られます。

心身を豊かにするメソッド「ほめ日記」の創始者である著者が、日記の効果をしっかり得るために、どのように書いていけば良いのか? 書けなくなった時はどう対処すれば良いのか?など、具体的な活用方法をまとめています。人生につまずいたり、落ち込んだりすることが多くなった人におすすめの一冊。