日本の若者が「清心寡欲」になることは新しい話題ではないが、大前研一氏の「低欲望社会『大志なき時代』の新・国富論」という本がベストセラーになったときは、日本だけでなく、海外でも熱い議論が起きた。資料写真。

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日本の若者が「清心寡欲(心を清らかに保ち寡欲である状態)」になることは新しい話題ではないが、著名な経営コンサルタントである大前研一氏の「低欲望社会『大志なき時代』の新・国富論」という本がベストセラーになったときは、日本だけでなく、海外でも熱い議論が起きた。騰訊が6日付で伝えた。

大前氏は同書で「日本の若者は欲望、夢、やる気がなく、日本は『低欲望社会』に陥った」と嘆いている。同書が指摘した出生人口の減少、超高齢化のほかに、日本は経済の成長が緩くなり、低迷状態が続いているなどの問題に直面しているという。

▽独身大国―日本

子どもを生みたくない、結婚も恋愛もしたくない、住宅や消費、物にさえも興味がなくなった。

まず、日本の少子化について見てみたい。2015年の国勢調査によると、日本の人口は1億2711万人で、2010年の調査時点より94.7万人の減少となった。国立社会保障・人口問題研究所は、「2060年までに、日本の人口は8674万人まで減少し、そのうちの約40%は65歳の高齢者となる。このままだと、200年後は1400万人、300年後は450万人にも及ばない。2500年になると全国の人口はたった1000人になる」と推計した。

低結婚率に関してはこんなデータもある。「生涯未婚率」の調査によると、2015年、50歳になっても結婚しない比率は男性が23.4%であり、女性は14.1%で過去最高を記録したという。

さらに、日本の若者は恋愛や性への興味も失っている。データによると、18歳から34歳までの未婚者のうち、40%以上は性経験がない。

もちろん、自由を誇る今の時代に、独身や性経験は個人の選択であり、問題視すべきことではない。だが、性は進化や社会の発展を進める重要な原動力である。社会全体から欲望がなくなったら、きっと消滅の道をたどることになるだろう。

▽経済の問題?男女差別も重要な原因

日本の少子化、超独身社会、低欲望などの問題は経済の低迷だけではなく、男女差別という日本の社会的伝統とも深く関わっていると作者は考えている。無視されやすいが、男女差別は国の経済や発展に対して予想以上に影響を与えている。

日本では女性の地位が低いという考え方に対しては違う意見を持つ人は多いだろう。日本は教育レベルの高い先進国として、女性は多くの方面で中国人女性より保障されている。離婚しても、かなり大きな財産をもらうことができるそうだ。しかし、女性が男性に奉仕するべきだという社会文化を背景にしているために、本当に離婚することになれば、女性の方は選択の余地があまりないだろう。

また、日本では女性の会社勤めはそれほど進んでいない。5356万人の雇用者のうち、女性は40%に過ぎない。さらに、そのうち正社員は53%のみであり、ほかはアルバイトや派遣社員の形で働いている。結婚で仕事を辞める女性は今でも多く存在している。つまり、家庭や男性に奉仕する女性だけが価値があり、保障されているのだ。

▽家族を養えない男性は結婚のチャンスを…

女性が家庭に戻ることによって、男性は大きな圧力に耐えながら一人で家族を養わなければならない。このため、家族を養う能力のない男性は結婚するチャンスを失った。また、結婚すると小遣いしか使えなくなるため、多くの男性は結婚を望まず、独身の自由自在の生活を楽しんでいる。もっと心配すべきことは、恋愛にも性にも興味をなくし、若者がフィクションのアニメやラブドラマにはまっていくことだ

▽中国人女性への啓示

一、先進国においても、女性の権利が真に保障されているとは限らない。

二、中国の結婚生活において、女性は出産の権利と財産の権利を持つことは難しい。男性にせよ、女性にせよ、仕事をする権利を公平に享受することが根本的な解決策になると思う。

三、男女不平等の社会は、どれほど豊かであっても、文明がどれほど発達しても、不平等の代価を支払わなければならない。

四、男女平等の重要な意義は自由な選択権であり、制度や社会は性別による障壁を設けるべきではない。(提供/環球網・編集/インナ)