アニメ映画「メアリと魔女の花」(米林宏昌監督)で声優を務めた女優の杉咲花(19)らが7日、大阪市北区のTOHOシネマズ梅田で大ヒット御礼舞台あいさつを行った。台風5号直撃の中、主題歌「RAIN」を担当したバンド「SEKAI NO OWARI」は急きょ、空路を新幹線に変えて大阪入りし「RAIN(雨)どころじゃないんですけど」と苦笑い。イベントで花の日(8・7)に合わせた花冠を贈られた杉咲は「イヒヒヒ」と大喜びした。

 午後3時30分頃に和歌山県北部へ上陸し、時速約20キロで北東へと進んだ台風5号。舞台あいさつは、大阪市内の風雨が強さを増した同5時過ぎに始まった。

 「雨も風も強い中、遅延とか大丈夫? 大丈夫じゃなさそうだよね」

 満員の観客を気遣ったのは俳優の神木隆之介(24)。セカオワのボーカル、Fukase(31)が主題歌に引っかけ、「RAINどころじゃないんですけど」と恐縮すると、大阪・吹田出身のキーボード、Saori(30)も「大RAIN…」と続けた。

 何を隠そう、台風の影響をモロにくらったのはセカオワ。スタッフも含む約10人はこの日朝、飛行機で大阪入りする予定だった。が、欠航の可能性があり、あわてて新幹線移動に変更。台風の進路次第では足止めも考えられ、市内のホテルを仮押さえしていた。

 「台風でどうなることかとドキドキした」と、セカオワの出席に気をもんだ米林監督にいたっては、東京駅にジャケットを忘れたほど。

 雨ニモ負ケズ風ニモ負ケズ。チーム・メアリは大阪に集まらなければならなかった。公開30日で177万人を動員、興行収入は22億円を突破。中でもTOHOシネマズ梅田は全国No.1の動員数、興収を記録している。

 「花の日」イベントの締めはヒットの立役者、杉咲“花”にスタッフ、キャストから感謝の思いを込めた花冠のサプライズ贈呈。「ここにいるのは花様ですよ。冠の儀を!」と神木にかぶせてもらった。

 「まさかの花冠を。イヒヒ! 初めてかぶりました。うれしい」

 実は、6月28日の来阪イベントで米林監督から「普段『イヒヒ』と笑う声を聞いてメアリ役はいけると思った」と起用の理由を聞いた杉咲は、「花」という漢字に“イヒ”があることから、「私、イヒの運命なんです」と迷解説していた。

 喜びのあまり、ウワサの「イヒヒ」笑いを生披露。チーム・メアリの勢いが台風に勝った。

★主題歌セカオワ、神木は「鳥肌!!」

 主題歌を担当したバンドが公開1カ月後の舞台あいさつに異例の登壇。セカオワの大ファンの神木は、「試写会で最初に聴いて鳥肌が立った。カラオケで挑戦してるけど、出だしで心折れてます」と笑わせた。

 劇中には道化師のマスクがトレードマークのDJ LOVE(31)がチラリ“出演”。

 米林監督が「主題歌を歌ってくれると決まってうれしくなり、描いてしまった」そうで、LOVEは「見つけられなかった方は是非、また映画館に足を運んで見つけてください」とPRした。