4日、北朝鮮との国境付近・江原道華川で毎年行われる「華川トマト祭り」。 外国人観光客や海外メディアが注目する中、ネットユーザーには不評のようだ。資料写真。

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2017年8月4日、韓国北部、江原道(カンウォンド)華川(ファチョン)郡の夏の恒例行事となった「華川トマト祭り」が始まった。韓国・ニューシスは今年の祭りについて、外国人観光客や海外メディアが多数詰め掛け、小さな村の祭りがいよいよ国際的イベントに成長したと報じている。

今月4〜6日の3日間の日程で行われた祭りには、国内外からの観光客のほか、在韓米軍兵士やその家族などが参加した。会場にはAP通信やAFP通信、日本の大手紙などソウル外信記者クラブ所属の13メディアも訪れ、祭りの熱気を世界各地に伝えたという。

ニューシスは海外メディアがこの祭りに注目する理由について、「本家」であるスペイン・ブニョールの世界的トマト祭り「トマティーナ」に劣らない完成度を誇るためとしている。また華川の祭りのメーンでもある、大量のトマトの中から黄金の指輪を探すプログラムなどは、本家にない独自のコンテンツとして認められているそうだ。

華川郡が今年から強化運営している「四季ツアー」と、初めて導入した外国語のSNSサービスもグローバル広報に貢献しているとみられている。実際に、タイ語や中国語(繁体字)のフェイスブックアカウントで紹介した祭りの関連映像や写真の照会数は、わずか半月で8000件を超えたという。

これらプロモーションの効果もあってか、国内在住や海外からの外国人観光客の問い合わせも集中しているという。実際に祭りに訪れる外国人も、2015年に800人余りだったものが昨年は1120人と、増加傾向にある。

チェ・ムンスン郡長は「華川トマト祭りが開かれる場所は(北朝鮮との)国境付近、華川の小さな村だが、その発展の可能性は無尽蔵だ。いつかは皆が『トマト祭りといえばスペインではなく華川』を思い浮かべるようしっかり育てていきたい」と話した。

この祭りに関する報道には韓国のネットユーザーから1000を超える多数のコメントが寄せられているが、郡長の発言とは裏腹に祭りに否定的な意見が大多数のようだ。コメント欄には「完全にスペインのまね」「韓国には似合わないと思う。それに食べ物でふざけちゃ駄目だよ」「もったいない。最近トマトは高いのに」「スペインは高温多湿でトマトがたくさんできるから余ったトマトを利用して祭りが開かれる。韓国のトマトはハウス栽培がほとんどだし、現状に合った行事をすべき」といった声が並んだ。

またトマト祭りに限らず、「韓国には世界的な祭りがそろってる。でも目的は不透明だし、ただのまねばかり」「独創的な祭りは何一つない。税金を無駄遣いする祭りなんてやめてしまえ」とイベント全体に批判的なコメントも。

一方で、少数派ではあるが「捨てるトマトを農家から買い取って郡が開催する祭りだよ」と、祭り広報に一役買うコメントもあった。(翻訳・編集/松村)