フィリップ・スタルクがデザインしたホテルができたよ。
ミューズがつくった素敵な台北名所。From Taiwan

NY、パリと世界の名ホテルをデザインしたあのフィリップ・スタルク様が、台北のホテルを手がけるというビッグなニュースが飛び込んできた。さっそく見てみなくては。

台湾で話題沸騰!なのは、スタルクだからじゃなかった。

台北の松山空港から車で5分。タクシーに10分乗ったら台北の主要な場所に行けちゃう、スタルクが関わった<S HOTEL Taipei>。でも、台湾のマスコミが大きく報じたのは、世界的デザイナーが手がけたホテルという話題よりも、オーナーが女優のバービー・スーだったからのようだ。

彼女の名前よりも日本では台湾版『花より男子』(流星花園)の杉菜(つくし)といった方がピンとくる方が多いかもしれない。

2001年に制作された台湾版の「花男」は、世界13カ国でオンエアーされ社会現象になったドラマだ。つくし役のバービーは姉妹で芸能界で活躍し、姉の彼女は大Sと呼ばれて愛されている。

こうして「花男」でブレイクした後の彼女、共演した俳優と付き合うも破局し、2010年に、「中国、最後のセレブ独身」と注目されていた御曹司と知り合って20日、たった5回(4回の説あり)のデートでスピード婚を果たす。

旦那様のご実家は<SOUTH BEAUTY>という四川レストランで北京の四川料理ブームのきっかけをつくった店。2008年の北京オリンピックの選手村の食事も担当するなど、有名な企業だ。現在は中国にホテルも経営する。大Sとの結婚で台湾にも事業を拡大したことになる。

40歳を迎えホテル事業に乗り出しスタルクにデザインを依頼し、またもや世間をあっと言わせた大S。

大Sのホテル<S HOTEL>のロビーはすっきりと広い。カウンターの椅子は「ハドソン・チェア」を使用するなど、随所に名作椅子が並び、まるでスタルク美術館のようだ。

レストランはノルディック・キュイジーヌで近くデリもオープンするとか。

お隣りは最高級ホテル<マンダリン オリエンタル 台北>と最高の立地である。部屋はスタルク仕様で白が基調。

ただいま、オープニン記念価格を展開中の模様。

<S HOTEL Taipei>
スタルクのSか大SのSか。
台北市松山区敦化北路150号
☎︎886-2-2712-1777
http://www.shotel.com

ん?台湾を代表する女優、スー・チーがレストラン<KiKi餐廳>の入り口に?

台湾女優のビジネスのシンボルといえばレストラン<KiKi餐廳>だろう。

オープンして今年で26年。もともと「ある有名芸能人」がオーナーのおしゃれなインテリアで確かな味のお店として知られていた。評判通りの味。「困った時」は<KiKi>に行けば間違いない。

近ごろ女優スー・チーがオーナーの一人であることを「カミングアウト!」した。

スー・チーといえばリュック・ベッソンや侯孝賢(ホウ・シャウシェン)といった名だたる監督の作品に登場する映画界の「ミューズ」で、2009年のカンヌ国際映画祭では審査員を務めるなど、まさに世界で活躍する女優さん。

私生活では2016年に20年来の付き合いがあった香港俳優と結婚するなど、充実した彼女が経営する<KiKi>。入り口にはエプロン姿のスー・チーの写真を飾り、マガジン形式になっているメニューは、素材の産地を説明したり、エプロン姿でキッチンに立つ彼女をフィーチャー。オーナー、スー・チーが自らレストランをPRする。

評価の高い<KiKi>の料理を紹介しよう。

こちらはシグニチャーディッシュの「ツァンイントウ」270元(約980円)。
細かく刻んだニラ、青唐辛子、発酵させた大豆、ひき肉を炒めた四川の伝統料理。お客様の8割はオーダーする一品。

「川名担担麺」110元(約400円)。台南で天日干しで作られる塩水麺を使った担担麺。
塩水麺はただ今、日本人の台湾好きの間で密かに「ブーム」となっている麺。しっかりとしたコシのある麺が特徴だ。タレはゴマの風味が豊かなジーマージャンがアクセントに。

台北を中心に現在、台湾で9店舗ある。シックで落ち着いたこちらは<KiKi誠品信義店>。偶然にも椅子はスタルクデザインの「ネイビー・チェア」。

やっぱり、台湾女優はスタルクがお好き?

<KiKi餐廳>
台北市新義区松高路11号4階(誠品書店内)☎︎886-2-2722-0388
11時〜22時(金、土〜23時)3時〜17時15分休。(月〜金)無休。140席 
https://www.facebook.com/kikirestaurant

がんばるから美しい?

10代後半から芸能界で活躍し、中国セレブと結婚し二児の母となる。その後、ホテル経営者として世界的デザイナーを起用した大S。「私は雑草、つくしよ!」と主人公の道明寺に果敢に挑んだ姿がダブってみえる。

一方、台湾を代表するレストランのオーナーとして、エプロン姿で率先して宣伝するスー・チー。結婚を発表した時のスー・チーのドレスがファストファッションブランドだったという逸話通り、気さくな彼女らしいやり方かもしれない。

セレブ派と庶民派とアプローチは違えども、40代を迎えてビジネスという世界で前を向かって進む二人。がんばるって美しい。