ガンバではすれ違いとなったが、橋本と今野は代表で共にプレー。「ヘディングの強さはボランチで突出」と評する。写真:川本学

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 サッカーダイジェストWebの読者のみなさん、こんにちは。不定期掲載のコラム、その第2弾です。
 
 今回は今季のJリーグで活躍しているボランチの中から、僕がお薦めする必見の10選手を取り上げたいと思います。あくまでも個人的な見解なので、試合観戦される時のひとつの見方として読んでもらえれば幸いです。
 
 前回利用した「ゾーン分け」をもう一度確認させてください。フィールドを3分割して、自陣ゴール前が「ゾーン1」、中盤エリアが「ゾーン2」、相手ゴール前の「ゾーン3」。それぞれのボランチがどのゾーンで強みを発揮するのかも書き記したいと思います。
 
 とくに順番に深い意味はありません。では、スタートです。
 
[File 1]
ニウトン(ヴィッセル神戸)
 彼の得意なゾーンは、ゾーン1とゾーン3にあると思います。つまり、両ゴール前で力を発揮するボランチです。
 
 身体の強さを活かして、良いポジショニングからのボール奪取やヘディングでのクリア、そして、セットプレーやセンタリングからのヘディングでの得点が見どころでしょう。
 
 日本人選手は、基本的にはパワーで向かってくる相手があまり得意ではありません。その点を彼は十分理解していて、両ゴール前で力を発揮しているのだと思います。中盤エリア(ゾーン2)でも球際の部分で優位に立つことが多く、ボランチの選手としては、日本人にあまりいないタイプだと思います。
 
[File 2]
今野泰幸(ガンバ大阪)
 ふたり目はコンちゃん。二川(孝広)選手の推薦がありました、ガンバで一緒にプレーした時に感じるところがあったようです。
 
 僕個人としても、日本代表で共にプレーしました。彼もまた、ゾーン1とゾーン3の両ゴール前で存在を誇示するタイプです。センターバックでもプレーできるように、守備の能力に長けています。センターバックとしては大きくありませんが、ヘディングはそうとう強い。ボランチの中では突出しています。
 
 ゾーン3の相手ゴール前エリアで、タイミングのいい抜け出しや、みずから得点を奪えるポイントに入っていくのが巧い。最近の代表戦では、その能力を買われて少し上がり目のポジションをこなし、しっかり結果も残していますね。
 
 中盤エリアでは、守備能力を存分に発揮します。豊富な運動量がそれを可能にしていて、広範囲をカバーしています。基本的に、自力でボールを奪取する場面が多いプレーヤーです。
 
 彼の存在が、ガンバの井手口(陽介)選手の成長速度を飛躍的に上げていると見ています。スタイルがコンちゃんのそれに似ているため、良いプレーモデルになっているのではないでしょうか。日本代表では、セレッソの山口(蛍)選手とプレーモデルが重なりますね。
[File 3]
扇原貴宏(横浜F・マリノス)
 彼とは、セレッソの時に一緒にプレーしましたし、試合に出られない時はふたりで2ボランチを組んで練習することが多かったので、持ち味はよく把握しています。
 
 特徴としては、ゾーン2のエリアに特化している選手だと思います。ユース年代にセンターバックでのプレー経験があるので、守備力自体が高い。でもゾーン1より、ゾーン2で広範囲に守備力を発揮するほうが、彼には適していると思います。
 
 運動量が豊富なうえ、チャレンジして取りに行く時の強さも、今季のマリノスではできています。マリノスでスタメンを確保できたのも、そういう強みを示して成長できているからではないでしょうか。
 
 攻撃時には、中盤エリアで長短のパスセンス、特に長距離のパスを正確に出せます。パスの質が本当に高い。球足が速く、相手が受けやすいボールを送れる。僕自身、彼とプレーをすることで、長いパスの選択肢が増えました。間近で見られたので、自分の成長に繋げることができたのです。