11月にデビュー22周年を迎えるV6が今、注目を集めている。

 平均年齢も40歳となり、円熟味も増してきた6人。しかし仕事に対しては常に挑戦的で、9日に発売されるアルバム「The ONES」では、収録曲(15曲)すべてにミュージックビデオ(MV)を制作するなど、進化する“アイドル”としてさまざまな情報を発信しつづけている。

 そんな彼らの魅力に迫る連載。3回目は井ノ原快彦(41)について紹介していく。(zakzak編集部)

■少年の心と大人のスマートさを併せ持つ次世代MC

 「あさイチ」(NHK総合)のMCを務めて8年目。井ノ原は今やNHKの朝の顔となった。朝ドラの内容に感動し涙を流す有働由美子アナウンサー(48)へスマートにハンカチを差し出す紳士的な振る舞いや、社会問題を取り上げる際、すべての立場の人を気づかいながら発言する姿は、頻繁にネットニュースに取り上げられている。

 15年4月からは長寿番組「出没!アド街ック天国」(テレビ東京系)の2代目司会(あなたの街の宣伝部長)に就任。その年の大みそか、「第66回NHK紅白歌合戦」では白組司会を務めた。コンサートなどでもMCを担当する機会が多いが、休憩タイムになってしまうメンバーや、話題とは関係ない私語を発するメンバーに対し、ステージ上でまんべんなく話を振る完ぺきな回しを見せる。

 27歳の時、高校に再入学・卒業するなど、まじめな印象の井ノ原だが、若かりしころはやんちゃな一面も持ち合わせていたようだ。「合宿所で寝てる間に顔や体にイタズラされたし、ヒドイ目に遭った後輩は何人もいるよ(笑)」(「ポポロ」10年11月号)という岡田准一(36)。また20周年を記念してグループで出演した「VS嵐」(フジテレビ系)では、相葉雅紀(34)が「おなかが痛くてトイレに入ろうとしたら、井ノ原くんに『代われ』って先に入られた」と語っている。

 V6が結成されてからは、グループの中間年齢であることから、「20th Century」(トニセン)と「Coming Century」(カミセン)の橋渡し的ポジションを担っている。ライブ演出などでは「『坂本くん、あっち(カミセン)がこんなこと言っているけど』って聞いて。『いいんじゃない?』って言われたことをカミセンに伝えて」(15年8月放送の「しゃべくり007」)と、意見の伝言役を買って出ることもあったという。森田剛(38)がさまざまなインタビューで「井ノ原くんがいなかったら、V6は成り立っていなかった」と語るほど、重要な役割を果たしている。

 メンバーからは「こっちがテンション低くてもお構いなしにハイテンションで(元気を押し付けてくる)」(三宅健、16年6月放送の「バズリズム」)という不満や、「話の8割は盛っている」(長野博、17年1月放送の「ホンマでっかTV」)と多々暴露される井ノ原だが、一方で「井ノ原の笑顔にはずいぶん救われた。笑顔を見るだけで力が湧いてくるんだよ」(坂本昌行、「WiNK UP」15年10月号)、「(取材時など疲れていても)井ノ原くんの1人笑いを受けて、みんな自然な笑顔になれる。その1人笑いが最高にかわいいんですよ!」(三宅、17年3月放送の「バズリズム」)と、チャームポイントでもある“笑顔”が確実にメンバーの力になっていることがうかがえる。

 井ノ原はV6の“ボランチ”として、メンバーを引っぱりつつ、盛りあげ、支える存在なのだ。