Q:豚骨ラーメン、鶏の唐揚げ、パスタ、天ぷら、串揚げなど、脂っぽい料理が大好きです。そのせいか、太っているし、体調もよくありません。脂っぽいものを減らしたいのですが、何かよい方法はありませんか。(37歳・地方公務員)

 A:脂の旨味に嵌ると、その誘惑に抗しきれなくなります。ご質問の方も、そういう状態に陥っているのでしょう。
 脂っぽいものを減らすには、玄米菜食が役立ちます。玄米菜食に慣れると、脂肪が多い食品や油をたくさん使った料理を以前ほどには食べたくなくなるものです。そのことは私も経験し、実感しています。
 どうしてなのか。それには理由があるのです。琉球大学の益崎裕章教授は、玄米には脂肪を摂り過ぎないようにする特別な機能があるという発表をしています。
 同教授によると、沖縄には長寿者が多く、高齢のその人たちの主食は玄米でした。一方、若者や中高年は玄米をあまり食べず、高脂肪食を好む傾向になっていたそうです。
 そのことから、同教授は玄米に着目。マウスを使って実験を行い、玄米を摂ると高脂肪食を欲しくなくなるとの結果を得ました。

●玄米が高脂肪食への欲求を正常化
 慢性的な高脂肪食の習慣は、食欲をコントロールする脳の視床下部にストレスをかけ、さらに高脂肪食を食べたくなるよう指令します。
 ところが、玄米の胚芽部分に含まれるガンマ-オリザノールという成分が、視床下部へのストレスを防ぎ、高脂肪食が欲しくなくなり、体重減につながることが、益崎教授の研究によって明らかになりました。「血糖値が下がり、腸からの脂肪吸収を抑える」メカニズムが働き、肥満を防ぎ、メタボや糖尿病への効果も期待できるそうです。
 ただし、高脂肪食への欲求は麻薬にも似ており、頭で分かっていても実際は減らすのは難しいそうです。益崎教授によると、「天然食の玄米で欲求を正常化するのが、体に負担がなくベスト」とのこと。
 無理をすることはありません。玄米菜食的な食事に少しずつ変えていき、脂っぽいものを少しずつ減らしていけばよいでしょう。

山口康三氏(回生眼科院長)
自治医科大学卒業。眼科医、漢方内科医。食事、運動、睡眠などを改善する生活改善療法を指導し、眼科の病気や生活習慣病の治療に成果を挙げている。日本綜合医学会理事長。