アウトドアウォッチブランド「PRO TREK Smart」の名を冠したカシオのアウトドアスマートウォッチ第2弾 WSD-F20は好調な売れ行きのようで、サファイヤガラスやIPボタン&ビスを採用した LIMITED EDITION もすでに限定500本を完売したそうです。

WSD-F20レビュー第3弾となるこの記事では、PRO TREKユーザの筆者が、レビュー用に借りたWSD-F20Sにてスマートフォンアプリと連携したアウトドアでの使用感をレビューいたします。

・カシオPRO TREK Smart WSD-F20 レビュー。Android Wear 2.0採用、iPhoneでも使える本格アウトドア スマートウォッチ(第1回)

・カシオPRO TREK Smart WSD-F20 レビュー。アウトドアでの実力は?(第2回)

【ギャラリー】WSD-F20S (51枚)



カシオの公式ページで紹介される、WSD-F20と連携可能なiPhoneアプリは少なく、サードパーティ製では「YAMAP」のみです。一方Androidアプリは豊富で、アクティビティ別ではサーフィンや登山、日常生活(気象情報、急な雨への対応)向けに5本が紹介されています。今回は登山で使用するためYAMAPを選択しました。


YAMAPは、登山やトレッキングに際して、事前に目的地の地図をダウンロードし、スマートフォンやスマートウォッチに地図を転送しておける機能があります。それにり、電波の届きにくい場所でも詳細な地図を確認しながら行動することができるので、軽登山、トレッキングレベルであれば、対応できそうです。



WSD-F20での地図とルート表示の様子がこちら。地図も拡大縮小して、行程の確認やこれから進むルートのチェックなどを手元で行えます。今回使用してみて残念だったのは、スマートフォンアプリとの連動が不十分なところでした。ログ(行程のスタート、ストップ)などは、それぞれのデバイスで行わなければなりません。ログがダブるのはYAMAPにて活動日記を作成にする際に面倒ですし、スマホカメラのシャッターなどもウォッチ側からコントロールできると、自撮りもはかどりますので、より強力な連携機能が欲しいところです。



行程を終え、汗や砂、泥で汚れた機材を洗浄しました。防水なので、浸水を気にすることなく洗うことができます。また、洗えることがわかっていると、汚れを気にせず思い切った活動ができるので、アクティビティに集中できるのも良い点です。



どんな場所でも行程の記録がとれるロケーションメモリー

YAMAPは、登山やトレッキングという特定目的のアプリですので、街歩きや洋上などの行程を記録するには向いていません。しかし、WSD-F20には標準で「ロケーションメモリー」というアプリがあり、ログの記録と参照が行えます。



ロケーションメモリーのアプリにて、ログの記録をする設定にしておくと、一定間隔でログを取得してウォッチ本体に記録します。設定画面では、軌跡の表示や、ログの書き出しなどの操作も行えます。



書き出しをするには、スマートフォン側に、Google Driveのアプリのインストールと、ウォッチに使用しているGoogleアカウントでログインしておく必要があります。エクスポートをタップして、書き出したい日にちを選択すると、Google Driveにログが書き出されます。



これだけでは、ログを閲覧することができません。ログファイルをGoogle Earthで開くと、Google Earthの地図上に履歴がプロットされます。



ロケーションメモリー上でマークしたアイコンなども表示されます。



WSD-F20に標準インストールされているアプリ「アクティビティ」にて記録したログは色違いで表示れます。行動記録などアクティビティの記録だけであれば、WSD-F20に標準で用意されているアプリ(と連携するGoogleアプリ)だけで対応できそうです。



ウォッチバンドは、他のPRO TREK同様、シャツなどのウェアの上から装着できます。背面にセンサーなどがないので通常のアウトドアウォッチとしての使い方ができるのです。ウォッチフェイスは、アクティビティに応じたものに変更することで、登山などでは、高度の履歴を確認したりと、瞬間的に判読したい情報を得るのに役立ちます。



アウトドアでのWSD-F20の実力は、他のPRO TREKシリーズに負けないほどに有用でありました。特に、スマートウォッチならではのアプリ連携やウォッチフェイス(ディスプレイ)の活用は、なるべく両手をフリーにしておきたい。都度スマートフォンなどを取り出して確認したくない行程において、必要最小限の表示であればウォッチで対応でき、スマートフォンや地図を取り出す機会を減らしてくれます。また、ログの記録などは、精度も頻度も人力では及ばないもので、GPS連動で自動取得ならではの機能と言えます。

一方、今回で第2世代のバージョンであることで、アプリはこなれつつあるもののあと一歩の使い勝手が欲しくなる面も多くありました。また、スマートウォッチの宿命であるバッテリーの持ちが、特に充電がしにくいアウトドアでの活動において、気になってしまいます。



バッテリーの持ちや防水性能などの面を考慮すると、長期間の行程や、ハードな環境などエクストリームなアウトドア活動では少し心配な面もありますが、一般的なレジャーとしてのアウトドアの楽しみ方においては、むしろ楽しめる要素が詰まったスマートウォッチと言えるでしょう。