外出が増えるこの時期だからこそ知っておきたい! 集中豪雨から自分や家族を守る「豪雨レーダー」の使い方

写真拡大 (全8枚)

いまや集中豪雨は、日本中のどこで発生してもおかしくない。自分が住んでいる地域だけではなく、外出先や移動中に豪雨の被害に遭う危険もある。

だからこそ、今回紹介する「豪雨レーダー」の情報を活用し、自分や家族を集中豪雨から守りたい。

特に帰省や旅行が増えるこの時期、スマホ版アプリは、ぜひ入れておくことをおすすめする。

●250m×250mの精度で集中豪雨の状態をリアルタイムで確認
10年くらい前は、雨で人がケガをしたり、交通機関が止まったりすることは、ほとんどなかったように思う。その心配が必要になるのは、せいぜい台風のときくらいだった。

それがいまや、雨は地震や津波などの自然災害と同レベルの脅威になった。
数日で通常の1ヶ月分の雨量を記録するような猛烈な集中豪雨は、日本のどこで発生してもおかしくないのが現実だ。

だからこそ、集中豪雨の情報は、いつでも入手できるようにしておきたい。特にいまは、移動の多い夏休みの時期だ。いつもとは違う場所に出かける機会が増えるだけに、豪雨の情報には敏感でありたい。

そこで、ぜひ活用したいのが、日本気象協会が公開している「豪雨レーダー」だ(https://tenki.jp/map/)。

以下は、パソコンで利用できるWeb版の豪雨レーダーである。


パソコンで利用できる豪雨レーダー(https://tenki.jp/map/)


地図上には、現在の降雨の状態が250mメッシュで表示されるので、自分住んでいる場所や出かける場所の状況がすぐにわかる。
左下のスライダーを動かせば、60分前〜現在〜60分後の状態を確認できる。
[再生]ボタンをクリックして自動的に再生し、降雨の変化を見ることも可能だ。
[現在地]をクリックすれば、すぐに現在地が中心になる。

右下は凡例だ。赤や紫の状態(80mm/h〜100mm/h)の場所があったら、かなり危険だと思った方がよいだろう。

なお、250mメッシュは過去1時間から目先の30分までで、40分から60分先までは1Kmメッシュで表示される仕組みとなっている。


地図を拡大すると、250m×250mの精度で降雨の状態を確認できる。



左下のスライダーで60分前〜現在〜60分後の状態を確認できる。[再生]ボタンで変化を自動再生することもできる。[現在地]をクリックすれば、現在地が中心になる。



右上のメニューでは、白地図/カラー/写真を切り替えることもできる。画面は写真を選択したところだ。


●スマホ版アプリは外出中に豪雨から身を守る必携アプリ
出かける前や自宅にいるときは、パソコンでWeb版の豪雨レーダーを利用できるが、外出中はスマホ用の専用アプリを使いたい。
iOS/Androidともにアプリが公開されている(記事末のリンクを参照)。

次はiPhone版のアプリ(tenki.jp)の画面だ。
左下のメニューにある[レーダー]をタップすると、Web版と同じ豪雨レーダーが表示される。地図をスワイプして調べたい場所を表示すれは、同心円とともに降雨の状態が表示される。右下の青い矢印は、現在位置に戻るボタンだ。


iPhone版アプリ(tenki.jp)の画面。左下の[レーダー]をタップする。



降雨量が色の違いで表示される。右下の青い矢印をタップすると現在地が表示される。



最大まで拡大した画面。Web版と同様に250m×250mのメッシュで降雨の状態が表示される。


画面下のスライダーで60分前〜現在〜60分後の状態を確認できて、[再生]ボタンで自動再生できるのはWeb版と共通だ。

スマホ版アプリのメリットは、いつでも携帯できることだ。外出中や移動中に豪雨から身を守る必携アプリといえるだろう。帰省や旅行が増えるこの時期だからこそ、ぜひスマホに入れておくことをおすすめする。

豪雨レーダー(Webサイト)
tenki.jp(iOSアプリ)
豪雨レーダー(Androidアプリ)


井上健語(フリーランスライター)