イベントライター道玄坂まりこがセレクト!「おこぼれイベントメニュー」 第5回
8月5日(土)〜6日(日)に行くべき、観るべきイベントは?

人生のさまざまな坂をのぼっておりて転げ落ちて。それでもたくましく生きていきたいみなさんのために、いま行っておきたいアツいイベントを独断と偏見で紹介する連載。今回は懐かしいモノとの再会に涙し、現代美術に心揺さぶられちゃう系よ。

帰ってきた、衝動買いの女王!

「買わずにはいられない」。そんな欲望に忠実な稀代のバイヤー、サトウユカちゃんによるポップアップショップ「クレイジーキオスク」が2年ぶりに帰ってきたわよ。前回は生活雑貨や文房具、ファッションや食などありとあらゆるものを並べたショップだったけれど今回はなんと、昔懐かしい駄菓子だけを集めたショップ。その名も「Funky Junky Sweets Mania」!

「ねるねるねるね」や、ぽん菓子の「にんじん」など思わず「なつかしー!」と叫んでしまいたくなるお菓子がずらり。超巨大なチョコ菓子「チョコボール50倍」や「トランプ大統領のミルクチョコレートバー」(現在は売り切れ)などネタ系もたっぷりあって、ユカちゃんのアンテナの広さに感激するわよ。会場では大人も子供も目をキラキラさせながら夢中になってお菓子を選んでいて、楽しさ全開。来週火曜までの期間限定、売り切れ御免の商品も多いからお早めに!

■「CK2“Funky Junky Sweets Mnia”」〈CIRCLE〉東京都渋谷区東1-3-1 カミニート#16。03-6427-9296。 8月3日〜8日。12時〜19時。期間中無休。

あのアナログ家電がずらり!

|Photo:Harumi Obama|

懐かしいといえばこっちにも注目。〈西武渋谷A館〉で「ラジカセ」をテーマにした展覧会が開催中なの。30代以上の人にとっては懐かしく、若い人にとっては新鮮で、再びブームの兆しを見せつつあるラジカセ。しかも!今年は、日本で初めてラジカセを作ったオーディオ機器ブランドの「aiwa(アイワ)」が9年ぶりに復活するっていうからこの業界、アツいわよ。

今展は過去に大阪〈梅田ロフト〉と〈池袋パルコ〉で行われた「大ラジカセ展」のパワーアップ版。家電蒐集家・松崎順一さんのコレクションの中からヴィンテージラジカセ約100台を展示しているんだけど、その内容がこれまたユニーク。ベーシックなタイプを集積した「スタンダード」から、ポップなデザインの「チープ&キュート」、ブイブイ言わす感じの「バブル」、アメリカのHIP HOP カルチャーの中から生まれた「ビッグスケール」など、一口に「ラジカセ」とまとめられないほど多種多様な機種が並んでいるの。

|©TRA PROJCET|

|今展を監修した松崎順一さん|

しかも、並んでいるのはラジカセだけではなくカセットテープや、伊藤桂司さんや小町渉さんなど17名のクリエイターによるカセットテープを使ったアート作品も展示しているんですって。昔は私も好きな曲だけを集めたオリジナルのカセットテープ、作ってたなぁ。ちなみに一番ヘビロテしたのは、小室ファミリー。聴きすぎてテープが伸びに伸び、マーク・パンサーのラップがスローテンポになってたのはここだけの話ネ。

■「大ラジカセ展 〜shibuya extra【since1968】」
〈渋谷西武店〉東京都渋谷区宇田川町21-1 A館7階 特設会場。 03-3462-0111。8月2日〜14日。10時〜21時(日・祝〜20時)。

三年に一度のアートの祭典!

夏になったらフェスもいいけど、芸術祭も押さえておきたいわよね。聞くところによると今年は地方の芸術祭やトリエンナーレ、ヴィエンナーレが多数重なったスペシャルイヤーらしく、気になるイベントが目白押し。中でも核となるのが、国内最大級の現代美術の国際展「横浜トリエンナーレ」でしょう。今回は参加アーティストの数を絞り、一人につき複数の作品を展示。どっぷりと思考を深められる内容になっているわよ。

気になる顔ぶれは畠山直哉、小沢剛やミスター、マウリツィオ・カテラン、パオラ・ピヴィなど国内外のトップアーティストがずらり。ゴイスー!メイン会場である〈横浜美術館〉で大規模なインスタレーションを発表するのは、アイ・ウェイウェイ。現代美術家であり、建築家であり、詩人であり、社会評論家でもある彼は、中国を離れ、欧州に拠点を移した頃から難民問題をテーマにした作品に取り組んでいるの。今回はレスボス島にたどり着いた難民が実際に身につけていた大量の救命胴衣をぎっしりと柱に巻きつけた作品「《安全な通行》2016」で強烈なメッセージを放っているわよ。

|アイ・ウェイウェイ(艾未未)《安全な通行》2016《Reframe》2016 ヨコハマトリエンナーレ 2017 展示風景(横浜美術館)撮影:加藤健 ©Ai Weiwei Studio|

|ザオ・ザオ(赵赵)《プロジェクト・タクラマカン》2016 イメージ|

|パオラ・ピヴィ《I and I(芸術のために立ち上がらねば)》など ヨコハマトリエンナーレ2017展示風景 撮影:田中雄一郎 Courtesy the Artist and Perrotin|

|クリスチャン・ヤンコフスキー《重量級の歴史》2013 Photographer: Szymon Rogynski
Courtesy: the artist, Lisson Gallery|

ちなみにこちらは、ポーランドの重量挙げ代表選手がワルシャワの歴史的人物の彫像を持ち上げようとしてるインスタレーション。三宅宏実選手もびっくりね。他にも、ザオ・ザオやイアン・チェンなど日本で初めて本格的に紹介されるアーティストもいて、こちらもドンミシって感じ。

■「ヨコハマトリエンナーレ2017「島と星座とガラパゴス」」03-5777-8600。8月4日〜11月5日。第2・4木曜休。10時〜18時。
〈横浜美術館〉 神奈川県横浜市西区みなとみらい3-4-1。
〈横浜赤レンガ倉庫1号館〉 神奈川県横浜市中区新港1-1-1。
〈横浜市開港記念会館 地下〉 神奈川県横浜市中区本町1-6。