【前園真聖コラム】第149回「ネイマールの移籍に見た選手としての決意」
ネイマールのパリ・サンジェルマン移籍が発表されました。約290億円と言われる移籍金ばかりが話題となっていますが、僕はこの決断に、選手としての並々ならぬ信念を感じています。
アメリカで開催されていたインターナショナル・チャンピオンズカップで、ネイマールはバルセロナのユニフォームを着て生き生きとプレーしていました。僕が不思議だったのは、プレシーズンのこの時期にしては、ネイマールの仕上がりが早かったことです。
次のシーズンに懸けるネイマールの思いは強そうだと感じました。ですがそれでも、バルセロナという素晴らしいチーム、リオネル・メッシやルイス・スアレスというチームメイトの存在を考えると、僕は結局残留するのではないかと考えていたのです。
ネイマールの父親が引き留めたというのも、当然でしょう。スペインリーグのほうが格上ですし、その中でもバルセロナは別格で、チームメイトを考えても、フィーリングぴったりのトリデンテにいれば、どんなプレーだって思いのままです。
ですが、ネイマールはそのままバルセロナにいる限り、メッシの陰に隠れてバロンドールは獲れないと思ったのではないでしょうか。素晴らしい環境をあえて飛び出して、10番をつけて自分で新しい道を切り開かない限り、選手としての成長は止まってしまうと感じたのだと思います。
莫大な移籍金のせいで、ネイマールのはこれまで以上のプレッシャーがかかるでしょう。新しい環境、新しいチームメイト、そして隣を見てもメッシもスアレスもいない中で、リーダーとなり、ゴールを積み上げることが要求されます。
ネイマールは、今の自分や境遇に満足することなく、上を目指すために移籍しかなかったのでしょう。不満ゼロの環境を自分から捨てて前に進む。あえて厳しい道を選んだネイマールに、僕は感銘を受けました。
アメリカで開催されていたインターナショナル・チャンピオンズカップで、ネイマールはバルセロナのユニフォームを着て生き生きとプレーしていました。僕が不思議だったのは、プレシーズンのこの時期にしては、ネイマールの仕上がりが早かったことです。
次のシーズンに懸けるネイマールの思いは強そうだと感じました。ですがそれでも、バルセロナという素晴らしいチーム、リオネル・メッシやルイス・スアレスというチームメイトの存在を考えると、僕は結局残留するのではないかと考えていたのです。
ですが、ネイマールはそのままバルセロナにいる限り、メッシの陰に隠れてバロンドールは獲れないと思ったのではないでしょうか。素晴らしい環境をあえて飛び出して、10番をつけて自分で新しい道を切り開かない限り、選手としての成長は止まってしまうと感じたのだと思います。
莫大な移籍金のせいで、ネイマールのはこれまで以上のプレッシャーがかかるでしょう。新しい環境、新しいチームメイト、そして隣を見てもメッシもスアレスもいない中で、リーダーとなり、ゴールを積み上げることが要求されます。
ネイマールは、今の自分や境遇に満足することなく、上を目指すために移籍しかなかったのでしょう。不満ゼロの環境を自分から捨てて前に進む。あえて厳しい道を選んだネイマールに、僕は感銘を受けました。
1973年生まれ。横浜フリューゲルス、ヴェルディの他、ブラジルなどでプレー。アトランタ五輪では、主将として28年ぶりに五輪出場を決めた。2005年引退後は解説の他、少年サッカー普及に従事。2009年、ビーチサッカー日本代表としてW杯に出場。ベスト8に貢献した。