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JALの国内線Wi-Fiがどれだけ使えるかガチで試してみた。



大手の航空会社で普及している機内Wi-Fiサービス。通常は有料だが、日本航空は国内線の利用を無料化。そこで、実際に使って実用度を検証してみた。

機内でも無料化を積極的にアピール



この6月に、JALの国内線でWi-Fiが無料化された。以前は30分400円したサービスがタダになれば、使わない訳にはいかない。というわけで早速、羽田から福岡の便で試してきた。

機内に乗り込むと、モニターの動画やポケットに挟み込まれたパンフレット、CAのアナウンスでWi-Fiの無料化がアピールされている。もちろん乗客がいくら使っても無料なので、それ自体は利益にならないのだが、他社が追随してくる前にWi-Fi無料化を知らしめて、JALを選んでほしいという意欲が感じられる。

利用そのものは、比較的簡単だ。機内でWi-Fiの電波を掴み、ログインもしくは登録の作業を行うだけ。5分程度で終わるはずだが、アカウントは搭乗前に登録したほうが、機内で慌てずに済むだろう。また、公式の「JAL」アプリを入れておけば、ネットワーク一覧からの選択作業も省略できる。

正直、使う前は通信衛星を経由するインターネット接続なので、かなり通信速度は遅いと決めつけていた。しかし、それはいい意味で裏切られることになるのだった――。



▲Wi-Fi対応の路線図。国内の主要路線はほぼ機内Wi-Fiに対応。空席照会などの画面でも該当便がWi-Fiに対応しているかアイコンで表示されている(画像はJALのサイトより)。



▲JALの機内Wi-Fiは衛星通信を使用。飛行機から人工衛星、そして地上を結んでインターネットに接続される。屋根の上の出っぱりに、常に人工衛星の方を向くアンテナを内蔵している。

簡単接続できる!機内Wi-Fiの接続手順

1.スマホやタブレットはフライトモードにしてから、設定でWi-Fiをオンにする。表示されるネットワーク一覧から「gogoinflight」を選択する。



2.ブラウザが開いて「機内インターネット」のページが表示されるので(自動で開かない場合は手動で開く)、「接続」をタップする。



3.Gogoアカウントを持っていない場合は、名前やメールアドレス、任意のパスワードを入力してアカウント作成。すでに持っている場合はログインする。



4.スマホの機能でユーザー名とパスワードを保存しておけば、次回にログインする際に入力の手間が省ける。



5.セキュリティ認証の画面が表示される。簡単な足し算や引き算になっているので、答えを下の欄に入力して「接続」をタップ。



6.インターネットへの接続が完了。このページからテレビ番組などが見られるWi-Fiビデオプログラムを利用可能。もちろんほかのアプリからもネットにつながる。





▲シートのポケットには、接続手順について書かれたパンフレットが。機内Wi-Fiは、JALの公式アプリからも接続できる。

どのぐらいの速度が出る?



▲「RBB SPEED TEST」アプリの計測では、下りで10Mbps超えをしばしばマーク。ただ、タイミングによっては1Mbpsを切ることもあった。上りは1Mbps未満。



▲フライトマップ:今飛んでいる場所や、あとどのぐらいで着くか推測ができる。これも座席にモニターがない国内線では便利なサービス。

▲Wi-Fiビデオプログラム:国内線だと、映画よりも見逃したテレビ番組ぐらいがちょうどいい。座席モニターのないLCCの国際線にこそ欲しいサービスだ。

機内Wi-Fiは遅いと思っていたが……



使う前は、そんな速くないでしょ、とナメていた機内Wi-Fiだが、地上でのLTE接続にくらべれば遅いが、不自由を感じることはなかった。

Webページの表示でも多少もたつくことはあるが、ストレスを感じるほどでもない。また、JALのサイトでは、「インターネット接続を介した動画のストリーミングサービスはご利用いただけません」とあったものの、YouTubeは見ることができた。ただ、接続するタイミングによってはエラーで再生ができなかったので、他の乗客の利用状況などに大きく左右されるようだ。

また、Wi-Fi接続なので、AppStoreから100MBを超えるアプリのダウンロードも(時間はかかるものの)可能。ただ、「できること」と「やるべきか」は別の話。必要性の低いダウンロードで、他の常客に迷惑をかけないように、お互いに気をつけるのがマナーだろう。

国内線では1〜2時間程度の利用となるが、機内でもネットが使えるのに慣れてしまえば、国際線ではさらにオフラインでいるのは我慢できないだろう。またWi-Fi自体のないLCCではストレスが溜まりそう。

【メール:何の問題もなく使える】

機内Wi-Fiに接続してすぐに、プロバイダのGogoからのメールが着信した。大容量の添付ファイルはダウンロードに時間はかかる。



【Web:普通に使える】

画像の多いサイトでは読み込みに多少時間がかかるものの、ストレスになるほどではなかった(街中の公衆無線LANのほうがよほど遅い)。



【SNS:快適】

機内Wi-Fiで使いたくなるのがFacebookやTwitterなどのSNS。閲覧は快適。写真のアップロードは少し時間がかかったが問題なし。



【音楽配信サービス:使える】

AppleMusicなどの音楽配信サービスは、ページの読み込みに時間はかかるものの、音楽のストリーミング、ダウンロード自体は問題なし。



【アプリのダウンロード:可能だが避けたい】

アプリのダウンロードは無理かと思われたが、結果としてはできてしまった。限られた帯域を他の乗客と共有しているので、あくまで必要最低限に。



【YouTube:再生できたりできなかったり】

無理だろうと思われたが、普通に再生できた。ただし、解像度の高そうな動画や、見るタイミングによってはエラーが出て見られなくなった。





【電子書籍:時間はかかるが読める】

「dマガジン」で「デジモノステーション」を開いてみたところ、ページの読み込みに時間がかかることはあるが、読むことができた。文字ベースの電子書籍ならダウンロードは高速だろう。



パソコンでも使えるが2台同時接続は不可



接続手順はスマホやタブレットと同様、Wi-Fiに接続した上で、ログインや認証を行う。パソコンならより仕事がはかどる。ただしログインは1つの端末でしかできないため、スマホとPCの同時接続は不可能。ログアウトして切り替えよう。



着陸の5分ほど前に切断される



案内では着陸の5分前まで使えるとあるが、実際はもっと直前まで使えた。Wi-Fiが快適なので、機内モードを解除することを忘れそう。



文/小口覺 撮影/高仲建次

※『デジモノステーション』2017年9月号より抜粋