18番、バーディーパットを決めた森田遥は10アンダー首位でホールアウトする

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 ◇女子ゴルフツアー 北海道meijiカップ最終日 (2017年8月6日 北海道北広島市 札幌国際カントリークラブ島松コース=6476ヤード、パー72)

 首位に2打差の3位から出た森田遥(21=フリー)が、6バーディー、1ボギーの67で回り、逆転でツアー初優勝を飾った。この優勝でプロテストを経ず、日本女子プロゴルフ協会の入会資格を得た。姜秀衍(カンスーヨン)(41=韓国)が1打差の2位。工藤遥加(24=セガサミーホールディングス)は74と落とし、通算2アンダーの19位だった。

 悔し涙を無駄にしなかった。2打差からの逆転Vを狙ってスタートした最終日。森田は得意クラブのパターで、ボギーのピンチを難なくしのぎ、チャンスホールでバーディー攻勢をかけた。3番ではグリーン横のカラーから12メートルを沈めた。1打差の首位でターンした後半の15番でも「最終ホールがバーディーを取れるところなので(後続に)2打差をつけたい」と2・5メートルを狙い通りに一発でねじ込み、ツアー初優勝をたぐり寄せた。

 「今までの優勝争いの経験が生きました。(昨年の)日本女子プロはハーフで首位だったのに後半崩れた。今日はそういうことをバネにして一打に集中しました」

 期待の逸材が才能を開花させた。香川・高松中央高時代にプロトーナメントで優勝争いを演じ、一躍注目された。卒業後は「世界で戦えるプレーヤーになりたい」と1年間、米2部ツアーに挑戦。1勝したものの、最終的に1部の出場資格が得られる賞金ランクに1打足りず「自分にはまだ米国でプレーする力がない」と日本ツアーに勝負の舞台を移した。

 国内ツアーの予選会を勝ち上がって出場した昨季は、賞金ランク25位でシード権を確保。だが、昨年7月のニッポンハム・レディースで、最終18番を首位に1打差で迎えながら、ボギーを叩いて2位に終わるなど、終盤の体力不足を痛感する場面が何度かあった。そこで、今季から契約を結んだ「RIZAP」のジムに通い、栄養士の指導を受けるようになった。以前は夏場に55キロの体重が52キロに落ちていたが「今はキープできています。ショットが安定して飛ぶようになりました」と効果を実感している。

 両親は中国の卓球選手。技術指導のために来日し、福原愛の指導経験もある。日本で生まれ育ち、現在は中国国籍だが、日本国籍を取得する選択肢も頭にはある。「両親の意見も聞きたいので今はそこまで考えていない」と言うものの、母・燕さんは「本人に任せます」と娘の自主性を尊重。東京五輪前までじっくり考えるつもりだが、「チャンスがあれば(五輪にも)出てみたい。米ツアーでもやれるという自信を得られたら行きたいです」と大きな目標を定めていた。

 ◆森田 遥(もりた・はるか)1996年(平8)7月19日生まれの21歳。香川県高松市出身。9歳でゴルフを始め、2011年四国ジュニア、四国女子アマ、13年日本女子アマで優勝。高松中央高3年の時に女子ツアーのヨコハマタイヤPRGRレディースで3位、サイバーエージェント・レディースで2位に入るなど注目を集める。15年の日本ツアーの予選会で4位に入りツアー出場資格を獲得。昨年は賞金ランク25位。両親と妹の4人家族。1メートル64、55キロ。