気の短さが裏目となったF・メロ(左)。今年の4月にも相手選手に殴りかかる暴挙に及んでいる。(C)Getty Images

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 気性の荒さと激しいタックルから“ピットブル(狂犬)”と呼ばれ、16年間のプロキャリアで13度も一発退場を食らっているパルメイラスのフェリペ・メロが、ついにクラブから“レッドカード”をもらってしまった。無理もない。なんと、自軍の監督に暴力を振るったのだ。
 
 今年1月にインテルから加入した元ブラジル代表MFは、当初こそ先発で起用されていたものの、5月に就任したクカ監督の信頼を得られず6月以降は出番が激減。7月26日のブラジル・カップ準々決勝(第2レグ)のクルゼイロ戦で、久々に先発起用されたものの、58分に途中交代を命じられる。そのうえ、チームも敗退に追い込まれたことで、我慢が限界に達してしまった。
 
 翌日、練習場でクカ監督と口論になったF・メロは、文字通り「狂犬」と化す。あろことか、指揮官に殴りかかったのだ。周りにいたコーチやチームメイトがすぐ止めに入って何とかその場は収まったものの、もはやふたりの関係は修復不可能だった。
 
 2日後、ブラジルのラジオ番組に出演したF・ペロは、「あいつは臆病者で、嘘つきなクズ野郎だ」と、クカ監督をこき下ろした。ちょうどその日は妻の誕生日で、収録の前にシャンパンを飲んでいたらしく、つい饒舌になってしまったのかもしれない。
 
 クラブは、すぐさま「メロへのオファーを受け付ける。我々とは別の道に進むことになる」と、売却する意向を明らかにした。事実上の解雇だ。
 
 1年半を過ごしたインテル時代には、お互いのSNSの投稿に頻繁に登場するなど、長友佑都とも仲が良かったF・メロ。34歳のベテランにしては、あまりにも軽率な行動だった。
 
 コリンチャンス、インテルナシオナウ、サンパウロなど、複数の名門クラブが早くも獲得に興味を示しているのが、せめてもの救いか。
 
文:ワールドサッカーダイジェスト編集部