ジェシカ・チャスティン(Jessica Chastain) photo : Getty Images

キャストの人種やジェンダーの多様性がますます注目されるようになっているハリウッド。テレビ局CBSの姿勢をジェシカ・チャステインが批判している。

先週、秋からのテレビドラマのラインナップを発表したテレビ局CBS。「私たちは多くの人にアピールすることに成功してきた。これからもその路線を進みたい」と上級副社長がコメント。でも同局のドラマ6番組中、女性が主役のドラマはなし! さらに5番組の主人公は白人男性。有色人種の男性が主人公のドラマはかつてドラマ「クリミナル・マインド FBI行動分析課」に出演していたシェマー・ムーアが主演を務める「S.W.A.T.(原題)」だけ。

でもわざとこういうラインナップにしたわけではない、というのが局の言い分。女性やマイノリティが主人公のドラマのパイロットは「私たちが選んだ番組よりもよいものではなかった。単なるビジネスのサイクルであり、そういうことは時々起こる」。

これに不満を露わにしたのはジェシカ・チャステイン。このコメントを報じた記事をリツイートし「私はネットフリックスを見て楽しむわ。あとはHBOのドラマにも素晴らしいものがある。あとはライアン・マーフィの作品ね」「CBSは入っていないけれど素晴らしい選択肢はたくさんあるわ」。

ちなみに韓国系俳優のダニエル・デイ・キムが待遇の格差を暴露、降板した「HAWAII FIVE-0」を放送しているのもCBS。局側の姿勢はまだまだ問われることになりそう。

text : Yoko Nagasaka