セアド・コラシナツのゴールで追いついたアーセナルがPK戦を制した

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[8.6 コミュニティーシールド アーセナル1-1(PK4-1)チェルシー]

 2017-18シーズンの開幕を告げるFAコミュニティーシールドが6日に行われ、昨季のプレミアリーグ王者チェルシーとFA杯王者アーセナルが激突。1-1で突入したPK戦を4-1でアーセナルが制し、11日から始まる新シーズンに弾みをつけた。

 アーセン・ベンゲル監督の解任が盛んに報じられていた中、5月27日に行われたFA杯決勝で宿敵チェルシーを2-1で下したアーセナル。この試合では、3-4-3を採用し、GKチェフの前に右からホールディング、メルテザッカー、モンレアルと並んだ。中盤は右にベジェリン、左にチェンバレン、中央にジャカとエルネニーが入り、前線は新加入ラカゼットを中央にイウォビが右、ウェルベックが左に起用された。

 対するチェルシーも、昨シーズン途中から採用した3-4-3のシステムで守護神はクルトワ。最終ラインは変わらず、アスピリクエタ、D・ルイス、ケーヒルが入り、ボランチはセスクとカンテがコンビを組む。右WBはモーゼス、左WBはアロンソが務め、前線は右からペドロ、バチュアイ、ウィリアンと並んだ。

 ここ3年はFA杯優勝チームが勝利している同大会。そのデータが物語るように、序盤からアーセナルが積極的に攻め込んだ。前半8分、敵陣中央あたりからジャカがゴール前に浮き球パスを送り、これに反応したウェルベックがヘディングシュート。22分には、ウェルベックのリターンをPA内で受けたラガゼットがトラップから素早く右足を振り抜くも、シュートは右ポストを叩いた。

 前半29分にアーセナルにアクシデント発生。ケーヒルと競り合ったメルテザッカーが右目上あたりを切ってしまい、新加入のDFセアド・コラシナツとの交代を余儀なくされた。この交代の隙を突きたいチェルシーは35分、ウィリアンのサイドチェンジから、プレシーズンマッチのアーセナル戦で顔面を複数骨折し、フェイスガードをつけてプレーしているペドロがPA左に侵入して左足シュート。強烈な一撃を浴びせたが、GKチェフのセーブに阻まれた。

 前半は劣勢だったチェルシーだが、後半開始早々に前からプレッシャーをかけると、それで獲得したCKから先制点を奪った。後半1分、ウィリアンの右CKは相手にクリアされたが、PA手前で競り勝ったケーヒルのヘディングパスをGKとDFの間で受けたモーゼスが右足で押し込み、1-0。プレミア王者がスコアを動かした。

 流れを変えたいアーセナルは後半21分、ラガゼットとイウォビを下げて、FWオリビエ・ジルとFWセオ・ウォルコットを投入。一方、チェルシーは後半29分にバチュアイに代えて今夏加入のFWアルバロ・モラタを入れ、突き放しにかかった。

 だが、チェルシーは後半35分、エルネニーに足裏を見せたスライディングを浴びせたペドロが一発退場。これで獲得したFKから数的優位に立ったアーセナルが同点に追いつく。敵陣中央やや右からジャカがゴール前に放り込むと、途中出場のコラシナツがヘディングで合わせ、1-1。シャルケから加入したDFの一発でアーセナルが試合を振り出しに戻した。

 試合は1-1のままレギュレーションにより延長戦なしでPK戦に突入。イングランドでは初の『ABBA方式』が採用された。『ABBA方式』とは、これまで先攻・ 後攻で交互にPKを蹴っていたが、Aが1本蹴ったら、Bが2本蹴り、Aが2本といったように最初と最後を除いて同じチームが2本続けて蹴る方式のことをいう。

 チェルシーから始まったPKは、1番手ケーヒルが決めたが、2番手のクルトワと直後に蹴ったモラタが枠を外してしまう。対するアーセナルは4人全員が決め、PK4-1で“ビッグロンドン・ダービー”を制した。アーセナルのコミュニティーシールド制覇は2年ぶり15回目となる。

 なお、プレミア開幕戦でアーセナルは11日にホームでレスター・シティと、チェルシーは12日にホームでバーンリーと対戦する。


●プレミアリーグ2017-18特集