有名人にふるさと愛を熱く語ってもらうIRORIOの新連載「タレント観光協会」。

第2回は、佐賀県出身の歌手で芸人のはなわさん(41)です。

今年3月に発売した義理の父親へ向けて歌った「お義父さん」は話題を呼び、6月にはベストファーザー賞に輝きました。

現在は奥様と3人の息子さんとともに佐賀市で暮らし、全国を飛び回っています。

「『佐賀県』のおかげで食べていけるようになった。家族で佐賀に恩返しをしたい」

はなわさんに、“自虐抜き”で佐賀県への愛を語ってもらいました。

▶前編はこちら!
はなわ「14年前は佐賀に迷惑かけた」自虐少なめで語る地元愛【前編】

はなわさんとご家族 出典元:はなわさん公式ブログ

佐賀空港の頑張りようがスゴイ!

-PRの最前線にずっと立っていたかと思います。ここはまだ知られていないぞって所はありますか?

はなわ:佐賀空港ですかね!最近の頑張りようがすごいと思います。

最近、愛称が「九州佐賀国際空港」に変わったんですけど、それだけ韓国とか中国とかに行ける海外就航便が増えたんです。

LCC(格安航空)だと羽田から安い時は3000円とか。この前のキャンペーンなんて700円台だったりして、タクシーより安いじゃないかって(笑)

佐賀空港で働く皆さんとか、すごく堅実で真面目な佐賀魂を感じます。めちゃくちゃ通っているので、挑戦し続ける姿勢とか、お客さんが集まってきた流れとか、働きっぷりが分かります。

たとえば、トイレの廊下の飾りに季節感があったり常に清潔感があったり、隅々までサービスが行き渡っている感じがありますね。

空港前のレンタカーは1日2000円ぐらいで、空港の駐車場も無料だから、世界中からお客さんが集まっているんです。

佐賀空港 出典元:佐賀県観光連盟

-佐賀空港からおすすめルートはありますか。

はなわ:嬉野(うれしの)温泉とか武雄温泉とか、唐津の呼子(よぶこ)のイカとか?

有田の焼き物の街もありますね。

5月には有田町で「有田陶器市」っていう、年に1回、数百円とかで陶器を大放出する日があって。

20万人くらい来るんですよ、リュックサックを持って買いに来るんです。それ以外、ぜんぜん人いませんが(笑)

でも、そのゆっくりしたあの雰囲気がまたいいんです。

あと、11月に唐津くんちとバルーンフェスティバルっていうのが同じ時期にやるんですよ。

2大フェスティバルで、佐賀が超盛り上がる時期です!

有田陶器市 出典元:佐賀県観光連盟

―若い人が行って楽しいスポットはありますでしょうか。

はなわ:若い人はどこでしょうね〜!俺と奥さんは、ダムとか行っていたけどね。

意外と夜のお酒を飲める場所が多いんですよね、佐賀って。

けっこうお酒好きな人が多いというのがあって、地方都市にしてはかなり充実していると思います。そういうバーとか、飲み屋はすごくある。今の若い人も行くのかな?

佐賀市の繁華街は、愛敬町(あいけいちょう)という所なんです。

佐賀って、のり師(のり漁師)の方が経済を支えている。

のり師の方って集中的に働くので、1年間のうち特定の時期が休みだったりする。お酒をけっこう飲まれるので、その時期は繁華街が盛り上がります。

仕事が始まると一気にパタリといなくなるとは聞きますね。

あとは、嬉野(うれしの)温泉かな。

とろとろしていて「美肌の湯」として若い女性に人気だそうです。女性が喜ぶと書いて「嬉」野ですから。

食べ物もおいしいし、カップルで行ってもいいと思いますよ。家族でもよく行っていましたね。

-九州限定のアイス「ブラックモンブラン」は佐賀県内のメーカーと聞いています。

はなわ:あれ、うまいですよね。

子どもの時から好きで食べています。

-ご当地銘菓が多いんですね。

はなわ:「佐賀にしき」というのがあるんですが、これが美味しいですよ。

「まるぼうろ」というのも、うまいです。お椀型なんですが。

あとはね、ようかんがおいしんです。

実は佐賀の人は、かなりようかんを食べるんですよ。

「小城(おぎ)羊羹」という有名なようかんがあるからだと思うですが、どの家に行ってもようかんがあって出てきます。

周りを砂糖でコーティングしていて、ぱりぱりしているんです。

小城羊羹 出典元:佐賀県観光連盟

はなわ:佐賀は喫茶店が少なくて。

質素倹約で、お金を節約して使わないという精神があるせいですかね。「がばいばあちゃん」なんて、まさにそういう話ですけど。

カフェで外食するより、家でお茶を飲んじゃう。そういう時に茶菓子でようかんが出てくるんです。

「どうせ佐賀なんて」が今は自信がついてきた

-2017年版の佐賀の注目すべきポイントは?

はなわ:佐賀県の柔道界が頑張っていて、みんな強くなっています。

「佐賀県と言えば柔道」と言われるくらい強化しているので、ぜひ注目して頂きたいなと思います。

スカウトで県外に流出していた人材をなんとか県内で育てようと頑張っていて。佐賀代表として全国でチャンピオンも出てきたので、「佐賀に柔道あり」と言われ始めています。

うちの息子も、佐賀に残って柔道を頑張っています。

はなわさんと、高校で柔道に励む長男・元輝さん 出典元:はなわさん公式ブログ

はなわ:6年後に佐賀国体があるので、それに向けて柔道に限らず、佐賀のスポーツにも注目して頂きたいなという感じです。

あとは、ラグビーとか、野球とか。甲子園もここ20年くらいで2回優勝していますから。

サガン鳥栖(とす)も強いし、誠実な人柄でスポーツに努力を惜しまず臨むんですね。

これまでは「どうせ佐賀なんて」という雰囲気があったけど、色んな取り組みのおかげで今は徐々に自信がついてきたなというのがあります。

今、地方はぜんぜん日本の中心としてやれると思っています。ぼく自身もそれを実証したいと思って、佐賀に住みながら全国でも活躍できるタレントを目指しています。

-はなわさんのヒットは、現在の芸能界で出身地をアピールする流れにつながっています。

はなわ:はい、ぼくからですね、完全に(笑)

ばっちり書いておいてください!

長い計画であえて自虐して、あえて下げてから佐賀のいいところを伝えていこうと。

普通にいいことばっかり言っても面白くないから。14年かけてね(笑)

-新譜の「お義父さん」も大ヒットしています。

はなわ:あれは、もう佐賀県の話ですから、自分の中では当時の「佐賀県」のアンサーソングというか、そんな部分があります。

自分の中では佐賀での風景を思い出すので、だから今回CDのカップリング曲は佐賀県に関するものにしました。

場面がすべて佐賀県の中で、PRビデオもすべて県内で撮影しています。

うちの家族の最大のテーマで、「佐賀県に恩返しをする」というのがあります。

あの歌のおかげで、うちの家族は未だにご飯を食えています。

佐賀県民の皆様に恩返ししなきゃいけないと、いつも家族で話しています。

長男も他県から(柔道で)スカウトを受けましたが、佐賀代表として日本一を目指すと、県内の高校で柔道をやると決めました。

うちの家族のテーマは「佐賀じゃなきゃ意味がない」ってことですね。

-ありがとうございました。

「お義父さん」のミュージックビデオは。母校・鍋島中学校で撮影した

▶前編はこちら!
はなわ「14年前は佐賀に迷惑かけた」自虐少なめで語る地元愛【前編】

【はなわ】1976年7月、埼玉県生まれ、佐賀県育ち。お笑い芸人、歌手。2003年に「S・A・G・A」と連呼するコミックソング「佐賀県」が大ヒットし、NHK紅白歌合戦に出場。16年から佐賀市PR大使。17年3月に義理の父に向けて歌った新曲「お義父さん」をリリースし、ヒット中。Twitterは「@hanawa_bassman」、公式ブログは「HANAWA LIFE」。

【佐賀県】人口約82万4000人、面積約2400平方キロメートル(ともに全国42位)。板のりの収穫量、陶磁器の事業所数と出荷額、延長保育実施率、電子黒板普及率、人口10万人あたりの薬局数などで全国1位。

【タレント観光協会】過去のインタビュー

第1回:馬場ふみか(新潟県)-「新潟で育って良かった」日本酒片手に地元愛を語る

第3回:スザンヌ(熊本県)-熊本地震で「ガッツがある県民性と分かった」

第4回:シソンヌじろう(青森県)-「津軽弁、絶対に話すもんかと」地元愛とコンプレックス

第5回:ウーマンラッシュアワー村本大輔-「押し付けられても郷土愛は生まれない」村本流街おこし論