最愛の人を亡くした悲しみは、それを経験した人にしかわかりません。無情に流れる月日のなか、どこかで踏ん切りをつけて前を向く。悲しみはまた、乗り越えかたも大切ですよね。

2017年6月に予定していた結婚式の4カ月前に、婚約者を交通事故で亡くしたHannah Darrさんの場合、それは彼と約束していたウェディングフォトを撮ることでした。

夢の中で果たした「再会」

Photo by Holly Gannett

Hannahさんがプロポーズをうけたのは去年。将来生まれてくる子どもの名前、ふたりで暮らす家、たくさんの未来を分かち合う、しあわせな日々を過ごしていました。

そんなふたりを悲劇が襲いました。

婚約者の交通事故死。別れはあまりにも突然に。失意のどん底にいたHannahさんは、ある夢を見ました。

ウェディングドレスを身につけあてもなく歩いている彼女の眼の前に現れたのは、やさしい笑みを浮かべた婚約者のLayneさん。枕を濡らす日々だった彼女にとって、これ以上ないプレゼントだったようです。

翌朝、目を覚ましたHannahさんは、数ヶ月後に実現するはずだったウェディングフォトをどうしても諦めきれない、とカメラマンを探し始めます。そして、協力を買って出てくれたのが、Holly Gannettさんでした。

7年分の思いを込めて…

Photo by Holly Gannett

撮影はもちろん彼女ひとり。でも、Hannahさんのまなざしは、まるで彼がそこにいるかのよう。画像を加工することで再開した“ふたり”、写真の中で「大切な日」をともに過ごすことができました。

Layneさんのことを「親友だった」と思い返すHannahさん。幼いころ彼が住む街へ引っ越したことが出会いのきっかけだったと「Love What Matters」に語っています。その後、高校1年生の時にデートに誘われて付き合うことに。7年間の月日を一緒に過ごしました。

Photo by Holly Gannett

いつか、また会う日まで

撮影を終えた翌日、HannahさんはFacebookにこのような言葉を綴りました。

「Layne、あなたがいなくて寂しい。この先あなたの代わりは絶対に現れない。抱きしめてくれた時の力強い腕が好きだった。『きっとどうにかなるよ』という安心感をもらえたの。あなたの笑顔も、握った手のひらも、いまは恋しい。最期の言葉は『愛しているよ』だったね。きっとまたいつか、天国で聞かせてください」

Photo by Holly Gannett

「失ったことではなく、あなたとの愛を大事にします」

──Hannah Darr

Licensed material used with permission by Holly Gannett