中島宏之と小谷野栄一が3年目のオリックスで存在感を発揮中

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 今季のオリックスの中心打者として大きな存在感を発揮しているベテラン選手ふたり、中島宏之と小谷野栄一。両ベテラン野手はともに、オリックスに入団して3年目。すっかりチームの一員として定着した。そして、今季はいい働きを見せている。

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■ナカジらしい右方向へのアーチ

 7月28日、ほっともっとフィールド神戸での楽天戦。オリックスは7回表に3点を失い、7対5と2点差に追い上げられていた。

 楽天を引き離したい7回裏、2死満塁の場面で打席に立ったのは中島宏之。フルカウントからの一打はライトスタンドへ飛び込んだ。今季、第5号となるグランドスラムは、チームの連敗を「8」で止める決定打となった。ダイヤモンドを回る中島は、手を挙げて喜びをアピール。スタンドの観衆も、この右方向に伸びる中島らしいアーチに酔いしれた。

■気温の上昇と共に存在感

 中島は気温が上がってくるとともに存在感を増してくる。6月7日に通算300二塁打を記録。6月17日には1500試合出場を達成した。

 しかし、7月9日にはアクシデントに見舞われる。京セラドームの外野で試合前のストレッチをしているところ、広告看板の設置作業中の鉄パイプが落下。跳ね返ったパイプが中島に当たり、腰や首を負傷した。大事には至らなかったが、5試合欠場した。

 それでも7月は好調で、月間打率.340、出塁率.414、OPS.934と活躍。ナカジらしいしぶとい打撃を披露した。

■スタートダッシュを引っ張った小谷野

 4月のオリックスは15勝を挙げる素晴らしい成績だった。その時期、チームを引っ張っていたのは小谷野だろう。

 4月の成績は打率.341、2本塁打、13打点と好調。今季、初勝利のヒーローも小谷野だった。そこからチームは波に乗り6連勝。4月15日には、今季初の4番に座り、2打点で勝利に貢献。ヒーローに輝いた。

■若い選手に慕われる兄貴的存在

 小谷野はチーム最年長の36歳。若手の選手から、いろいろと相談を受けるという。また、野手に対するアドバイスだけでなく、ときにはホームランを打たれた投手に打者目線からの話をしているという。

 昨季の終盤はファームにいた小谷野。そこでも若い選手にアドバイスを送っている。今季、1軍に定着した武田健吾もアドバイスを受けた一人だ。今はともに1軍の舞台で戦っている。

■オリックスの一員に

 中島、小谷野がオリックスに入団した当初は、不振やケガなどで思ったほどの成績を残せず、ファンから批判を受けることも多かった。しかし、今や中心打者として活躍し、チームを引っ張っている。やっとオリックスの一員として認められ、なくてはならない存在になった。

 シーズン残りの試合、この「おじさんたち」にはまだまだがんばってほしいが、彼らを押しのけて活躍する若手が出てくることにも期待したい。

矢上豊(やがみ・ゆたか)関西在住の山本昌世代。初めてのプロ野球観戦は、今はなき大阪球場での南海対阪急戦と、生粋の関西パ・リーグ党。以来、阪急、オリックス一筋の熱狂的ファン。プロ野球のみならず、関西の大学、社会人などのアマチュア野球も年間を通じて観戦中。【関連記事】