(CNN) サウジアラビア政府は6日までに、同国西部の紅海沿いに観光特区を設定し、ホテルや居住棟などを備えた高級海岸リゾートを開発する計画を明らかにした。

新空港を含む工事は2019年に開始予定。サウジ政府によると、特区には国際基準に沿った管理方法が適用される見通しで、女性利用客の日光浴やビキニ着用も認められる可能性がある。厳格なイスラム法統治が進む同国で女性のビキニ承認は異例となる。

サウジの女性は車の運転が禁じられ、男性の保護者の許可がない旅行も不可能となっている。また、服装では全身の肌を隠す伝統的な衣装「アバヤ」の利用が促されている。

観光特区は長さ125マイル(約201キロ)の風光明媚(めいび)な海岸線と珊瑚礁にいろどられる50の島を含む。特区事業は、原油収入に大きく頼る経済構造の刷新を図るためムハンマド・サルマン皇太子が主導した開発計画「ビジョン2030」の一環。

サウジの政府系組織「公的投資基金」は、観光特区の推進でサウジを国際的に注目される新たな観光スポットに押し上げたいと期待している。

観光特区の利用客に対してはビザ(入国査証)発給で規制を緩和する予定。ただ、サウジ国内の飲酒禁止の鉄則が特区にも適用されるのかは不明。

建設工事の第1段階は2022年までに完工予定。年間の利用客は35年までに約100万人を見込む。工費は伝えられていないが、サウジ政府は国際観光業界やサービス業界の主要企業の参加も働きかける方針。

サウジと紅海を隔てて向き合うエジプトも同海沿いに高級リゾート地を抱えているが、テロ事件が近年多発し利用客の激減に直面している。