シンガポール国立大学リー・クアンユー公共政策大学院のフアン・ジン(黄靖)教授。ストレーツ・タイムズ提供(2015年11月20日撮影、2017年8月4日提供)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】シンガポール政府は4日、外国政府の情報要員として同国の世論や外交政策を操作しようとしたとして、中国系米国人の教授を国外退去処分にすると発表した。

 国外退去を言い渡されたのはシンガポール国立大学(NUS)リー・クアンユー公共政策大学院(Lee Kuan Yew School of Public Policy)の教授で、シンガポール永住権を持つ中国系米国人のフアン・ジン(黄靖、Huang Jing)氏。シンガポール内務省は、フアン教授は「シンガポールの国益に有害となる活動」を行っていたとしている。妻のシャーリー・ヤン・シウピン(Shirley Yang Xiuping)さんも夫が外国政府の情報要員として活動していたことを知っていたとして、夫婦ともに永久国外追放処分となった。

 フアン教授がどの国のために活動していたのかなどについてシンガポール当局は明らかにしていないが、大学のウェブサイトに掲載されていた経歴によると、教授には中国に関する多くの著書があり、中国国営の新華社(Xinhua)通信や中国共産党の機関紙「人民日報(People's Daily)」にも寄稿している。

 もしフアン教授が中国政府のために活動していたということが確認された場合、既にぎくしゃくしているシンガポールと中国との関係はさらに悪化することが予想される。
【翻訳編集】AFPBB News