雑誌の歴史を知る

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いまや、情報はネットで探す時代となりました。しかし、かつてはその役目を雑誌がになっていた時代があります。雑誌制作は、広告出稿と緻密な結びつきを見せます。広告の商品やサービスを、魅力的に演出ための素材として雑誌が用いられるようになりました。そのため文字だけではなく、絵や写真などの図版を多用した雑誌のオリジナルのデザインも進化してゆきます。

雑誌の歴史を知る本

そんな雑誌文化の歴史を知ることができる本が赤田祐一とばるぼらによる『20世紀エディトリアル・オデッセイ:時代を創った雑誌たち』(誠文堂新光社 )です。本書の特徴は、あらゆる雑誌が図版として収録されていることでしょう。雑誌を解説するにあたり、その雑誌の来歴や編集者のインタビューは重要なコンテンツですが、「百聞は一見にしかず」の通り、雑誌のビジュアル表現を本書ではカラーで見せています。展覧会の図録を見ているような気分になるでしょう。

ファジンへの目配りも

さらに本書では、商業的に出版されたものばかりではなく、同人誌として作られた雑誌にも注目されています。音楽のミュージシャンや、芸能人を好きな人が作ったファンマガジン、略してファジンと呼ばれるものの歴史も追っていますので、雑誌文化を幅広い面でとらえた本に仕上がっています。