嫌なかたちで先制を許したバイエルンだったが、攻守で連係の良さを見せたり、新加入選手が適応した姿を見せたりするなど、初タイトル獲得の喜びと手応えを感じることができる一戦となった。 (C) Getty Images

写真拡大 (全2枚)

◇バイエルン 2(5PK4)2 ドルトムント
 
 8月5日(現地時間)、ドイツでは今シーズン初の公式戦、DFLスーパーカップが行なわれ、リーグ王者のバイエルンがDFBカップ王者のドルトムントをPK戦の末に下し、6度目の戴冠を果たした。

 
 プレシーズンでは国外クラブ相手に無得点での黒星が続いた両チーム。この試合では、主力の何人かが怪我やコンディション不良で出場メンバーから外れたが、そのなかには日本代表戦で肩を痛めた香川も含まれていた。
 
 ドルトムントの本拠地、ジグナル・イドゥナ・パルクで行なわれた一戦、ホームチームはラインを高く取り、さらに前から積極的なプレッシングを仕掛けてバイエルンに襲いかかる。3分には早くも、シャヒンが遠めからファーストシュートを放った。
 
 ボールを繋いでチャンスを作るドルトムントに対し、バイエルンは速い展開と長いパスで対抗。相手DFラインの裏を狙おうという姿勢が窺えた。
 
 ドルトムントがややボール保持率で上回りながらも、ほぼ互角の展開のなか、試合は意外なかたちで動いた。12分、ビダルの横パスをハビ・マルティネスが受けたところを、寄せていったプリシッチがボールを奪って独走、GKウルライヒとの1対1を制したのだ。
 
 ドルトムントの精力的なプレッシングが奏功した場面だったが、バイエルンの守備がもたついてボールを失い、失点を喫した場面はプレシーズンでも見られただけに、リーグ王者が公式戦でも弱点をさらけ出したかたちとなった。
 
 これでドルトムントが勢いに乗るかと思われたが、ギアを上げたのはバイエルン。攻守で連動した動きが冴えるようになり、たびたび相手ゴールに迫っていく。
 
 そして18分には早くも同点。ルディのパスで右サイドを抜け出したキミッヒが、ペナルティーエリアに侵入して、狙いすましたグラウンダーのクロスを入れると、飛び込んだレバンドフスキにぴったり合い、ゴールネットが揺れた。
 
 この場面だけでなく、バイエルンはドルトムントの左サイドの裏に空くスペースを徹底的に突いてチャンスを量産。ミュラー、トリソらが決定的なシュートを放つなど、次なる得点の予感を十分に抱かせて前半を終えた。
 
 後半、立ち上がりはドルトムントが攻勢に立つも、バイエルンは要所を締めた守備で決定機を作らせない。ドルトムントも守備では安定し、ある意味、両チームともに公式戦の試合勘を取り戻しつつあるという印象を与えた。
 
 そんななか、ドルトムントはプリシッチ、バイエルンはリベリという両チームのアタッカーが存在感を示しながら試合は進み、71分に大きな動きを見せる。
 
 最初はカウンターからバイエルンが好機を得るも、これを凌いだドルトムントがすかさず反撃し、デンベレのスルーパスを受けたオーバメヤンが冷静にボールを浮かせてシュート。それまでほとんど目立たなかった点取り屋の一撃で、ドルトムントが貴重な追加点を奪った。
 
 そこから先は、ドルトムントの方が良いかたちの攻撃を見せ、そのままリードを守り切るかと思われたが、88分にキミッヒがパスラックのファウルを受けてFKを獲得する。
 
 ルディのキックをズーレが頭(肩?)で合わせると、ボールはクロスバーを叩いて真下に落ち、混戦のなかでこぼれ球をキミッヒが無理な体勢でシュート。これがまた複数の選手に当たりながら、最後はピシュチェクに当たってゴールラインを越えていった。
 
 ドルトムントのオウンゴールというかたちでバイエルンが追い付き、間もなく試合は試合終了の時を迎えた。そして決着は、規定によりPK戦に持ち込まれる。