日本の女性にとって、つややかな黒髪が美の基準とされていたのは和装スタイルが主流の時代。と言ったらおしかりを受けそうですが、洋装ファッションが主流となった現代は、多様なヘアカラーでおしゃれを楽しむのが一般的になっています。

 ただ、いくらヘアカラーを楽しむといっても、やはり自分に似合った色でなければ残念なこと。そこで今回は、日本でヘアカラーによく使われる「茶色」をテーマとして、自分に似合う色の見つけ方をご紹介します。

日本人には「暗めの茶色」が合う

 まず、知っておきたいのが「バージン毛」と髪の色の関係です。バージン毛とは、生まれながらの髪色のことで、メラニン色素の量と割合で決まります。メラニン色素が多ければ多いほど、髪の毛は光を吸収して黒く見えますが、少なくなるに従い「赤」→「オレンジ」→「黄色」と変化するのです。メラニン色素がほとんどなくなると白く見えます。

 私たち日本人のバージン毛には、このメラニン色素の割合によって「赤みが強い」「黄みがある」「青みがかっている」といった違いがあります。とりわけ多いと言われるのは、赤みを強く含んだ髪色。日本で、ヘアカラーにナチュラル感のある少し暗めの茶色がよく選ばれるのはこのためです。

 ただし、一概に茶色といってもその色みは3つに分かれており、人によって似合う茶色が異なります。

 まず、髪に光が当たると、黄色に近い色や金色、明るめの茶色に見える人や、髪と肌にコントラストがある人には「明るい茶色」「ツヤのあるイエロー系」「ブロンドに近いブラウン」「オレンジ系ブラウン」がよく似合います。カラーリング剤に表示されているカラーレベルは「7以上」です。

マット系、カッパー系、アッシュ系…

 次に、同じ茶色でも赤みと黄みが半々のように感じられるオレンジ系、あるいは、栗色っぽくやや暗いダークブラウンの人で髪と肌にコントラストをあまり感じない人には、カラーレベル「6以下」の「マット系(緑系)」「カッパー系(オレンジ系)」がオススメです。

 最後に、髪の表面に赤や赤紫、ピンク、ソフトブラックを感じる人、そして髪と肌のコントラストがない人は「アッシュ系(青系)」「レッド系」「バイオレット系」が似合います。自分に似合うカラーの傾向を知ることで、美容室でイメージを伝えやすくなるほか、市販のカラーリング剤を購入する際の参考にもなります。

 ちなみに、生まれつき髪が真っ黒な人は「黒」「白」「紫」「青」が似合いやすく、そのままにするもよし、白髪が気になる人は黒く染めるもよしです。

参考文献:「パーソナルカラーの教科書」(神山瑤子、長坂信子著)

(イメージコンサルタント 半田典世)