Photo: Taro Kanamoto


モバイルユーザーの皆さん、PC持ち歩いていますか?

仕事でも遊びでも、PCがなきゃ、僕たちは何もやる気が起きません。スマートフォンやタブレットも悪くはないけど、やっぱりMacBookやSurfaceの自由さにはかなわないでしょう。

とはいえ、ラップトップPCを納めたバッグを肩にかける気分になれないときもあります。身軽なカッコでフラッと出かけたい。でもPCは手放したくない。そう、ポケットに入るPCが欲しい。...そんなガジェットありますよ!


Video:mcmmarcom/YouTube


2017年のはじめに香港lekaicn社が発表した「GPD Pocket」は、UMPC(ウルトラモバイルPC)というカテゴリのPCです。モバイル性を最重視したマシンで、かつてはソニーのVAIO Pや富士通のLifeBook U、さらに昔にはNECのモバイルギアとか、名機とされるUMPCがいくつもありました。

当初、GPD Pocketの日本での展開は未定でしたが、クラウドファンディングのMakuakeで日本展開を支援するプロジェクトがスタート。500万円の目標を大きくオーバーし、1億円近い資金の調達に成功しました。今回、MakuakeからGPD Pocketの実機を借りることができたので、1週間ほど使ってのレビューをお届けします。

どこでもフル機能のOSが使えるという愉悦


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Photo: Taro Kanamoto


1週間ほどのあいだ、自分のデスクを離れるときはだいたいGPD Pocketをお供にしていましたが、フットプリントのコンパクトさは感動的ですらあります。打ち合わせのとき、狭いテーブルの上に紙資料やコップ、スマートフォンがひしめくような状況でも、コイツなら邪魔になりません。

もちろん、7インチくらいのタブレット+ワイヤレスキーボードの組み合わせでも、似たようなことはできるかもしれません。でも、なんだかんだ言ってフル機能のWindowsがいつでもどこでも手元にある、というのは段違いに快適です。
ファイルのビューワとしてもエディタとしても、PCソフトは圧倒的に高機能だし、ブラウザだってPC版のほうができることは多い。キーボードで打ち合わせのメモを取りつつ、資料を表示したブラウザのタブをサクサク切り替え、ときにはSlackのチャットに応答する...マルチタスキングも余裕でこなしてくれます。

かつてのUMPCたちには、サイズにスペックが追いつかず、操作が快適とは言えない「PCもどき」も多かったです。その点、GPD PocketはまさしくPCです。IntelのAtomプロセッサの最上位モデルに、8GBのメモリ、128GBのストレージとかなりキマったスペック。さすがにゲームは厳しいのですが、Photoshopくらいなら普通に使えますよ。


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Photo: Taro Kanamoto


GPD Pocketのディスプレイは7インチ、1920×1200ピクセル。じつはMacBook Airよりもピクセル数は多いです。電子書籍を読むときは、画面を90度回転させていました。この状態だとマウスカーソルの移動方向も回転しちゃうのですが、タッチパネルがあるのであんまり気になりません。

モバイル生活のための代償とは


GPD Pocketにおいてサイズとトレードオフになっているのは、キーボードをはじめとするインターフェース類です。本記事は画像編集も含めてGPD Pocketで作成しましたが、やはり多少の窮屈さは感じます。


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Photo: Taro Kanamoto
Fnキーはどこ? 左下にちょこんとある青色のキーです。


多少ミスタイプは増えますが、やや大振りな私の手でも、「文字を打つ」ときはそれほど無理さを感じないです。キーにはクリック感もあり、予想以上にタイプしやすい。
問題はFn(ファンクション)キーです。狭いスペースを活かすため、Fnキーの組み合わせで1つのキーに複数の機能を持たせるのは納得できます。しかし、その肝心のFnキーが小さい! しかもCtrlキーと隣接しているため、とっても押しにくいのです。私は文字変換のときにF7〜F10のショートカットをよく使うので、これには参りました。また、Delキーが大きく、バックスペースキーが小さいのも納得がいきません(こちらはアプリなどでキーアサインを変更すれば解決しますが)。


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Photo: Taro Kanamoto


タッチパッドのようなぜいたくなスペースは確保できませんから、マウスカーソルはスティックで動かします。タッチパッドほどではないものの、スティックの操作感はスムーズです。なお、スティックはクリック非対応。中指でカーソルを操作しつつ、人差し指&薬指で左右クリック操作を行うポジションがしっくりきます。

そして、何よりタッチディスプレイを備えているのがすばらしい。Windows 10はタッチを前提としたOSですから、タスクの切り替えや画面のスクロール、ダイアログのYes/Noボタンの操作などなど、たくさんのアクションをタッチで快適にこなせました。コンパクトなサイズなので、指をディスプレイに伸ばしても、すぐキーボードに戻ってタイピングできるのもいいですね。
なお、ディスプレイの耐指紋コーティングが弱く、すぐに指紋べたべたになっちゃうのはいただけませんが、保護フィルムなどで対応できるでしょう。

備考
・かつてのUMPCとはパワーが段違い。多少のマルチタスクでもたつくことはありません。
・一見MacBook風ですが、実際の印象はもっと肉厚で無骨。ボディの剛性感は高いです。
・ブラウジングとタイピングなら5時間は余裕で作業できるバッテリー。高出力のモバイルバッテリーなら充電できるのも心強い。
・チャット用のカメラはありませんが、いまのところ困りません。
・私が借りた個体は、複数の環境で5Ghz帯のWi-Fiのつかみが弱かったです。

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Photo: Taro Kanamoto
もちろんお尻のポケットにも入ります。

Source:Makuake,INDIEGOGO
(金本太郎)